100周年記念イベント開催
金属洋食器製造開始
100周年(※)を迎えた新潟県
燕市は、23日、100周年記念と夏の交通安全キャンペーンを合わせたイベントを開催、市内の国道において、日本金属洋食器工業組合が用意したカトラリーのセット(
バターナイフ・先割れスプーン・100周年記念ステッカー)と交通安全のチラシを配布するなどした。新潟・県央域の情報サイト「
kenoh.com」が報じた。
その
燕市の金属加工産業の歴史を知ることができる「
燕市産業史料館」は、インターネット上に「
ネットミュージアム」も開設している。
古今東西5000本のスプーン 芸術的逸品も
同史料館が誇るコレクションのひとつは、医師であった
伊藤豊成氏が個人的に収集した
古代から現代に到る、世界各地のスプーン5000本のコレクション。伊藤氏が2001年に亡くなった後、同館に寄託された。
古代エジプトの
象牙や
骨製のスプーンから、
エナメルでステンドグラス様の細工を施す、高度な「
プリカジュール」技法のスプーン(現在は作られていないようだ)など、珍しいスプーンがめじろ押し。改めて生活用品「スプーン」の奥深い世界に驚かされる。
このほかにも、
和釘、
彫金、
煙管などさまざまな金属加工品、生活用具などが紹介され、充実したサイトになっている。興味のある方は一度のぞいてみてはいかが?見ていると、やはり現地で本物を間近に見たくなってしまうが……。8月5日からは、
燕市と
三条市で活動する8人の金属工芸作家の作品展も開催される(21日まで)。
※
燕市と金属洋食器の出会いは、1911年(明治44年)、輸入商「
十一屋商店」(東京銀座)が石油王の自宅用カトラリーを受注し、その制作を燕の
捧吉右エ門(ささげきちえもん)に依頼した時点までさかのぼる。当時、燕は
銅器の産地として有名だった。(
燕市産業史料館による)
ネットミュージアム燕市産業史料館kenoh.com
燕市で金属洋食器製造100周年記念「夏の交通安全キャンペーン」