Appleを牽引、引退直後
米Appleの前最高経営責任者(CEO)として、その名をだれもが知るSteve Jobs(スティーブ・ジョブズ)氏が5日(日本時間6日)、56歳で死去した。かねてより病気療養中であったが、昨日のiPhone4S発表の翌日ということもあり、さらに動揺が広がっている。
コンピューター、音楽、携帯電話産業と、あらゆるものに革新をもたらし、世界のデジタルライフを一新、Apple創業者として、その理念を貫いた一生だった。
テクノロジー革命にその名を残す
スティーブ・ジョブズ氏は8月25日にCEOを辞任し、トップの職を退いたばかり。2003年にすい臓がんの一種で珍しい型の神経内分泌がんであると診断され、2009年には肝臓移植手術を受けるなど、度重なる手術、療養を繰り返してきた。しかし、そのなかでも技術革新の源であり続けた姿は、真に伝説となったといえるだろう。
ビジネス経験もなかった彼が、テクノロジーを優雅にとらえる理解力と、コンピューターが人々の生活に欠かせないツールになりうるという強い信念で、テクノロジー革命を世界に引き起こしたことは言うまでもない。
批判的な見方ももちろんあるであろうが、彼の先見性と創造性、精神は、確かなものであったと思う。Appleも公式サイトにて追悼文を掲載している。世界が失った一人の天才を想い、冥福を祈りたい。
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