「メルカリ」、業界初の誰でも使える匿名配送サービスを開始

スマートフォン向けフリマアプリの「メルカリ」を提供する株式会社メルカリは18日、ヤマト運輸株式会社と共同で提供している「らくらくメルカリ便」サービスにおいて、誰もが利用できる匿名配送サービスを正式にリリースした。出品者・購入者ともに、住所や名前といった個人情報を相手に開示することなく、商品のやりとりが行える。

匿名配送サービスは、昨年9月から一部対象者に限定して試験運用してきたもの。商品配送ラベルには、専用2次元コードで暗号化された情報が記載されるようになり、より安心・安全に「メルカリ」を用いた売買が可能になる。

メルカリとヤマト運輸がユーザーの住所などのデータ連携を行うことで可能としている匿名配送で、「メルカリ」ユーザーは、商品配送方法で「らくらくメルカリ便」を選択しさえすれば、この匿名配送サービスを利用できる。とくに追加料金なども発生しない。

「らくらくメルカリ便」では、全国どこから発送しても同一の料金設定となっており、出品時の価格も決めやすい。メルカリが料金の一部を負担するため、ヤマト運輸の通常送料より最大69％オフになるなど、購入する側もよりお得かつ分かりやすい料金体系で利用できる。

発送にあたっては、アプリ内で発行されるQRコードをヤマト運輸の店頭端末「ネコピット」で読み込むことで、伝票が自動印刷される仕組みとなっているため、わざわざ伝票に必要事項を記入する手間もない。

さらに「らくらくメルカリ便」を利用すると、配送を含めメルカリによる補償サービスがサポートとして受けられるため、配送状況が逐一確認できるほか、トラブル発生時には商品代金を全額補償してもらえる。

フリマアプリは便利でお得なサービスとして人気を博しているが、見ず知らずの相手に住所を伝えるのは不安というユーザーは少なくない。今回、誰もが匿名配送サービスを利用可能となったことで、より安全に活用しやすくなったといえるだろう。

メルカリによると、現時点で「らくらくメルカリ便」の受付はヤマト運輸直営店のみに限られているが、今後はヤマト運輸セールスドライバーによる集荷や、コンビニエンスストアでの発送受付にも順次対応させていく予定といい、さらに利便性が向上するものと期待される。

（画像はプレスリリースより）




株式会社メルカリ　プレスリリース
https://www.mercari.com/jp/info/20160118_tokumei/

「メルカリ」　公式サイト
https://www.mercari.com/jp/