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2024年04月19日(金)
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120分動画も約10秒でDL!世界初の次世代無線LAN実証実験へ

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120分動画も約10秒でDL!世界初の次世代無線LAN実証実験へ

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パナソニックと成田空港が「WiGig」スポットの実証実験実施を発表
パナソニック株式会社と成田国際空港株式会社は2月1日、従来の無線LANに比べ、10倍以上の高速通信が可能となる次世代無線LAN「WiGig」を用いた実証実験を2月18日~2月26日の期間で実施すると発表した。この取り組みは世界初になるという。

「WiGig」は、IEEE 802.11ad規格をベースとした60GHz帯を用いるミリ波無線LAN規格のひとつ。2.4/5GHz帯を用いる既存の無線LANに比べ、通信距離は最大10メートル程度と短くなるものの、ギガビットを超える最大7Gbpsの高速無線通信が可能になる。

実証実験実施場所は、成田空港第2旅客ターミナルの本館3階、出発ロビー中央。初日の18日のみ15時からとなるが、それ以外は10:00~17:30の時間帯に実施する。会場に「WiGig」対応のミリ波アクセスポイントを用いたホットスポットを設置し、ユーザーに専用端末で高精細映像のダウンロードを体験してもらうという。

映像コンテンツは、訪日外国人利用を想定し、日本のおもてなしをテーマとしたものを採用。実験協力者には、このコンテンツを収録したDVDをプレゼントする。

WiGig
無線LANの利便性向上、誰もが快適に利用できるサービスの実現を目指して
実験で用いる「WiGig」スポットでは、ミリ波アクセスポイントを複数台設置し、このアクセスポイントとコンテンツサーバを高速イーサネットで接続する。各ミリ波アクセスポイントの連携制御、および専用端末との接続管理のため、ミリ波アクセスポイントコントローラを置く。

実験で用いる専用端末は、「WiGig」搭載のUSBドングルを接続した4Kタブレットで、これにコンテンツサーバ内の高精細映像など大容量コンテンツを高速転送する。

ミリ波アクセスポイントは、「WiGig」対応無線モジュールを3つ搭載しており、複数ユーザーの同時接続時でも、1ユーザーあたり1Gbps以上の実行速度を実現できるそうだ。各無線モジュールの送受信指向角範囲は約120度だが、3つを組み合わせることで、周囲360度をカバー可能とする。

パナソニックが開発を進める「WiGig」対応ミリ波アクセスポイントは、映像コンテンツや非圧縮写真素材データなどをストレスなく送受信できるよう工夫が施されている。

とくに複数のアンテナ素子を用いたアレーアンテナで電波の送受信方向を制御する「ビームフォーミング」を導入することで、目的外方向の電波干渉を抑え、複数ユーザーが同時に利用する際の速度低下を回避させている点や、端末位置に追従させる高速ビームフォーミング制御で、ユーザーが端末を持ちながら移動しても、安定した無線接続を維持、途切れない高速通信をかなえる点などがポイントだ。

これまでの無線LANでは、公共施設など一部の過密エリアにおいて、電波干渉による速度低下発生の懸念があるが、「WiGig」であれば、電波干渉を抑えつつ、快適に利用可能な高速通信を実現できるという。

成田空港では2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、空港内に「WiGig」スポットを整備することで、利用者がさまざまなコンテンツをダウンロード、機内や旅先で楽しめるようなサービスの提供を目指す方針としている。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

パナソニック株式会社/成田国際空港株式会社 プレスリリース
http://news.panasonic.com/press/data/2016/02

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