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2024年03月29日(金)
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ヤマハ、人間らしい自然な対話を実現する新技術の提供を開始

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ヤマハ、人間らしい自然な対話を実現する新技術の提供を開始

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自然応答技術「HEARTalk」を開発、ライセンス提供開始
ヤマハ株式会社は11日、音声対話システムで、まるで心が感じられるような人間らしい自然な対話を実現する新しい自然応答技術「HEARTalk(ハートーク)」を開発、同日よりその一部を利用することができるソフトウェアとハードウェアのライセンス提供を開始したことを発表した。人間同士で会話しているかのような感覚をもたらす対話システムの構築をサポートする。

通常、私たちは機械やロボットの音声対話に接すると、すぐそれが機械の声だと認識でき、人と会話しているのとは違う不自然さを感じる。ヤマハによると、これには“韻律”が深く関わっており、人間同士では発話側の声の強弱や長短、高低、間、抑揚などからなる韻律に応答者も合わせて細かな変化を加えて会話しているが、音声対話システムでは、人間の発話韻律とは関わりなく応答を行うという違いがあるからだという。

たとえば、相手がうれしそうな口調で話しているのに、応じるその声が低く抑揚のないものであると、自然な会話は成立しない。

HEARTalk
“音”メーカーとしてこだわった、自然な“韻律”のある機械音声
ヤマハではこの点に着目し、音に携わるメーカーとして、同社が長年培ってきた高度な音声処理技術を活かし、この不自然さを解消するシステムの開発に取り組んだという。「HEARTalk」は、その結果として誕生したものだ。

「HEARTalk」は、人間の会話にならい、人による呼びかけの韻律をリアルタイムで解析、応答として適した自然な韻律を導出して、従来の機械音声へ付加、機械と人間の音声によるやりとりをよりナチュラルなものにする。

ライセンス提供する技術は、この「HEARTalk」を相づちに特化させたもので、ユーザーの問いかけ音声の入力に合わせた自然な韻律での「うん」「はい」といった音声を返せるようにする。発話者の発話内容に関する解析は行わず、韻律の解析処理のみで動く仕組みとなっているため、最小限の処理量となり軽快に動作するという。

ソフトウェアライセンスは、主に音声対話システムをすでに自社開発している法人向けに提供し、既製のシステムに組み込んで使用してもらう。ハードウェアライセンスは主に玩具向けでの活用を想定し、実装面積の小さい低コストな基盤モジュールと参考回路図、参考サンプルプログラムの3つを提供する。

ヤマハでは、音声認識と音声合成からなる音声対話システムと、今回開発した「HEARTalk」技術が連動することで、心が感じられるかのような高度な音声対話システムを構築できるものと見込んでいる。本格的な連動の実現、実用化を視野に、株式会社フュートレックとNTTアイティ株式会社との共同研究にもすでに着手しているそうだ。

今後、ヤマハ、フュートレック、NTTアイティの3社は、それぞれのもつ強みを活かした協業により、「HEARTalk」を用いた新音声対話システムを構築、年内の商品化を目指していくとしている。



(画像はプレスリリースより)


外部リンク

ヤマハ株式会社 ニュースリリース
http://jp.yamaha.com/news_release/2016/16051101

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