図書カードもサーバ管理型へ！6月から新カード誕生

日本図書普及株式会社は30日、凸版印刷株式会社と富士通エフ・アイ・ピー株式会社が提供・運営する「サーバ管理型プリペイドASPサービス」を活用し、新しい方式の図書カード「図書カードNEXT」を6月1日から加盟書店にて発行することを明らかにした。裏面に記載された番号で残高照会が行えるなど、利便性の高い“次世代図書カード”となっている。

本を贈る習慣を身近にし、読書の普及に資することを目的としてスタートした全国共通図書券は、55年が経過し、プリペイドカード式の図書カードへ移行、現在は磁気カードタイプの全国約9,500店の加盟書店で利用可能なプリペイド式カードとして発行され、多くの人々に用いられている。

こうしたなか、日本図書普及では、時代の変化にも対応し、より安全かつ利便性の高い支払い手段として、これを活用してもらえるよう「図書カードNEXT」を発行することを決めたという。新しい「図書カードNEXT」はプリペイド式であることに変わりはないが、磁気カードタイプではなく、カード残高をデータセンターで運用・管理するサーバ管理方式のものになる。

「図書カードNEXT」の裏面には、複製を防止する特殊加工が施され、専用の読取り機でのみ認識されるQRコードが印字されている。書店は、導入・設置した専用の新型読取り機端末でこれを読み取り、リアルタイムで残高の減算を行って決済する。

新型読取り機は、従来の図書カードと「図書カードNEXT」の両方が読み取れるハイブリッド型で、インターネット回線か電話回線で、運用されているデータセンターのサーバと接続する仕組みになっている。

ユーザーは「図書カードNEXT」の裏面に記されているID番号とPIN番号を専用サイトで入力すると、スマートフォンやPCから、自分でいつでもカードの残額と利用した書店名・日時・金額といった利用履歴をチェックできる。発行される券種は、ピーターラビットシリーズの500円・1,000円・3,000円・5,000円、東山魁夷シリーズの1,000円・3,000円・5,000円・10,000円、富士山シリーズの1,000円・2,000円。

さらに、これまでの図書カード同様、オリジナルカードの製作も行える。ただし「図書カードNEXT」では新たに有効期限が設けられ、いずれも10年となる。有効期限は各カード裏面に印刷されている。なお、従来の図書券・図書カードは発行終了となるが、引き続き無期限で利用できる。

今回「図書カードNEXT」に採用された、凸版印刷と富士通エフ・アイ・ピーの「サーバ管理型プリペイドASPサービス」は、ギフトカードやハウス電子マネーの残高管理を行うリアルタイムプロセッシングサービス。情報セキュリティ格付で決済サービスとしては初となる最高位の「AAAis」を取得しているほか、ISO／IEC27001など各種国際認証を満たした富士通グループのデータセンターで運用されるなど、セキュリティやシステムの信頼性の高さに定評がある。

今後、日本図書普及と凸版印刷、富士通エフ・アイ・ピーの3社は、協力して消費者の利便性向上に努めるほか、全国書店における「図書カードNEXT」の導入・運用をサポートしていくとした。

（画像はプレスリリースより）




日本図書普及株式会社／凸版印刷株式会社／富士通エフ・アイ・ピー株式会社　プレスリリース
http://www.fujitsu.com/jp/press-releases/2016/0530

「図書カードNEXT」について
http://hello.toshocard.com/