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2024年04月26日(金)
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気象庁、より細かく降水域を解析・予測する「高解像度降水ナウキャスト」の提供を開始

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気象庁、より細かく降水域を解析・予測する「高解像度降水ナウキャスト」の提供を開始

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250mメッシュで予測!局地的大雨に対応
気象庁は7日、降水域の分布をより高い250m解像度で解析・予測する「高解像度降水ナウキャスト」の提供を開始した。対応ブラウザはIE 7以降、Mozilla Firefox 31.0、Google Chrome 36.0.1985.125 m、Opera 23.0.1522.60。スマートフォンなど、モバイル端末で利用しやすいデザイン構成を採っている。

気象庁では全国20箇所に気象ドップラーレーダーを設置し、日本全国のレーダー雨量観測を行っているが、局地的大雨の観測精度向上を図るべく、平成24~25年度にレーダー観測データの距離方向解像度を、従来の500mから250mに向上させる機器更新を行った。

「高解像度降水ナウキャスト」は、この気象ドップラーレーダーに加え、気象庁・国土交通省・地方自治体が保有する全国の雨量計のデータ、ウィンドプロファイラやラジオゾンデの高層観測データ、国土交通省Xバンドレーダ(XRAIN)データなども活用し、降水域の内部を立体的に詳細解析。250m四方で30分先までの降水分布を予測するものとなっている。なお35~60分先までの予測は、30分までと同じアルゴリズムを用いたものだが、範囲は1km四方となる。

高解像度降水ナウキャスト
3次元で予測する手法を新たに採用
これまでの降水ナウキャストでは、気象庁のレーダー観測結果を雨量計で補正した値を予測の初期値としていたが、高解像度降水ナウキャストでは、XRAINなど複数のデータを用いてより地上降水に近くなるよう、解析を行って予測初期値を作成するものとした。

また、降水ナウキャストは2次元での予測を行っていたが、高解像度降水ナウキャストでは、降水を3次元で予測する手法を導入。予測前半では3次元的に降水分布を追跡、予測後半にかけては気温や湿度などの分布に基づき、雨粒の発生や落下などを計算する対流予測モデルを用いていくなど、手法を変化させながら予測を行う仕組みとなっている。

さらに積乱雲の発生予測にも取り組んでおり、地表付近の風や気温、水蒸気量から積乱雲の発生を推定する手法と、微弱なレーダーエコーの位置と動きを検出し、微弱エコーが交差するときに積乱雲の発生を予測するという手法を用いて、発生位置を推定、対流予測モデルにより、降水量を予測するとしている。

これらの変更により、高解像度降水ナウキャストでは、降水ナウキャストに比べ、より実況に近い強雨域を再現、予測できるようになった。スマートフォンなどモバイル端末での表示への最適化も進み、外出先での利用も便利になっている。詳しい使い方は気象庁の提供ページで確認できる。


外部リンク

気象庁 高解像度降水ナウキャスト
http://www.jma.go.jp/jp/highresorad/

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