デジタルガレージと講談社、日本発コンテンツのグローバル展開などで協業へ

株式会社デジタルガレージと株式会社講談社は19日、日本で生まれたコンテンツのグローバル展開や、新たなコンテンツビジネスの育成を目指すデジタルコンテンツ事業において、業務提携を行うことで基本合意したと発表した。日本国内に両社で合弁会社も設立する。

協業にあたり、デジタルガレージが講談社の米国関係会社「Kodansha Advanced Media LLC. 」（KAM）の増資を引き受け、講談社はデジタルガレージの株式を一部取得する。両社はKAMを通じ、今後も成長が見込める北米のデジタルコミック市場の開拓を目的として、専用Webサイト、スマートフォン向けアプリ、ソーシャルメディア、コミュニティーサイトを設けて、北米読者へと情報発信を行っていく予定だ。

またデジタルコンテンツを使って、紙媒体の購入を促すO2Oマーケティングなども実施し、講談社が保有する日本のコンテンツのグローバル流通を加速させることも目指していくという。こうした事業展開にあたり、KAMはデジタルガレージが米国で運営するインキュベーションセンター「DG717」に新しいオフィスを構える。

2社で日本に設立する予定の合弁会社は、「株式会社DK Gate（仮称）」で、新たなコンテンツビジネスの育成につながるような戦略投資を行っていく。

両社がこれまでに培ってきたノウハウを組み合わせ、とくに電子書籍の新しい配信ソリューションやサービス、DRM（デジタル著作権管理）関連技術、オリジナル書籍サービス、雑誌連動のコンテンツ配信サービスといった分野で、有望とみられるスタートアップ企業へ出資を行ったり、デジタルガレージおよび講談社との事業連携などによる出資後の育成を行ったりしていく予定だという。

（画像はプレスリリースより）




株式会社デジタルガレージ　プレスリリース
http://www.garage.co.jp/ja/pr/2015/02/20150219.html