電通とコロプラ、人の移動傾向を可視化するマーケティングサービス「miraichi」を発表

株式会社電通と株式会社コロプラは20日、人々の移動傾向を可視化する新しい位置情報マーケティングサービス「miraichi（ミライチ）」の提供を開始すると発表した。位置情報ビッグデータとマーケティングを結びつける。

「miraichi」は、KDDI株式会社とコロプラによる「Location Trends」で作成・販売されるものとなっている統計情報としての位置情報ビッグデータレポートに、電通が培ってきたマーケティング領域の知見やソリューションを加えて、人々のリアルな動きを分析するサービス。

『位置情報からひもとく未来分析』をテーマとして掲げ、従来のアンケート調査だけでは把握しきれなかった一般生活者の移動傾向を、クライアントニーズに応じた切り口で可視化して提供していく。このデータを活かすことで、流通・小売業や都市開発に関わる企業・団体・自治体など、広範な業種におけるベストな意思決定が促進されると見込まれている。

具体的には、対象エリアへの来訪者がどういった地域からやって来ているかといった情報や、性別・年齢層などの属性、滞在時間や来訪頻度などの移動傾向を時系列で把握できるようにする。導入すれば、商圏分析や出店戦略の策定はもちろん、実施する販促活動の効率的なプランニングや、競合他社を含む顧客ロイヤルティーの把握、さまざまな施策の効果測定に活かせる。

すでに大手流通企業を対象として実施した実証実験では、顧客動態分析により、新規店舗と既存店舗での顧客構造の違いを解明したり、来店促進にむけた課題の抽出を行ったりする面で、大きな成果を上げることができたという。

電通とコロプラでは今後、この「miraichi」を広く提供していくとともに、両社が保有・提供する他サービスとも連動させることで、さらに付加価値の高いワンストップのマーケティング支援を展開していく方針としている。




株式会社電通　ニュースリリース
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2015/0520

「miraichi」　公式サイト
http://www.miraichi.com/