パイオニア、自動運転・高度運転支援実現に向け独HEREと協業へ

パイオニア株式会社は7日、ドイツ・ベルリンに本拠地を置くHEREと共同で、自動運転・高度運転支援向けの高度化地図活用について、協業に向けた協議を進めることで基本合意したと発表した。

パイオニアが開発を進める、高性能で小型、かつ低価格を実現する走行空間センサー「3D-LiDAR（ライダー）」を活用し、将来の本格的な自動運転時代の到来を見据えた、今後の高度化地図データの整備・活用などで連携することを目指す。時期などの詳細については、これから両社で協議を進めていくという。

「3D-LiDAR」は、パイオニアが先日の9月1日に原理検証試作を完了したと発表した、自動運転・高度運転支援で求められる高性能走行空間センサー。数十メートル先の物体の距離、幅を詳細に検出できるほか、検出した形状から物体認識までが可能となっており、高いレベルでの自動運転を実現するうえで不可欠なキーデバイスになると見込まれている。

すでに車載実証実験を開始しており、2016年中の高度化地図整備車両向け導入、2017年には業務用で、2018年頃から一般車両向けで製品化する方針を示している。

パイオニアでは、これまでに手がけてきた光ディスク用光学ピックアップの開発など、高いレベルでの光ディスク関連技術における知見やノウハウを活かしてこの「3D-LiDAR」の開発を進めているほか、2006年にはプローブ情報を活用した独自のネットワークシステム「スマートループ」も立ち上げている。

一方のHEREは、さまざまな機器やオペレーティングシステムに対し、世界トップクラスの地図・位置情報エクスペリエンスを提供している企業として知られる。高精度（HD）地図を開発し、クラウドサービスと連携した車載システムやスマートフォン、タブレット、ウェアラブル機器などにデータ提供を実施、リアルタイムな位置情報エクスペリエンスを実現しているという。




パイオニア株式会社　ニュースリリース
http://pioneer.jp/corp/news/press/2015/pdf/0907-1.pdf

HERE　ホームページ
http://360.here.com

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http://pioneer.jp/