ネットベンチャーニュース
2024年03月28日(木)
 ネットベンチャーニュース

モバイルデータ通信とクラウドを一体化!モノ通信に特化したIoTプラットフォームの「SORACOM」が誕生

国内WEB
海外WEB
新着30件






























モバイルデータ通信とクラウドを一体化!モノ通信に特化したIoTプラットフォームの「SORACOM」が誕生

このエントリーをはてなブックマークに追加
大量のIoTデバイスを安全かつ安価に接続、新サービスを支援
株式会社ソラコムは9月30日、IoT(Internet of Things)デバイスに最適化され、より少ない初期投資、かつデータ利用料に応じた無駄のない料金体系で利用できる、画期的な汎用IoTプラットフォーム「SORACOM」の提供を開始した。あわせて「SORACOM」上で展開される「SORACOM Air」と「SORACOM Beam」というサービスも発表、リリースしている。

インターネットに接続することで新たなサービスを実現する“モノのインターネット化”、IoTサービスは、今後伸長が見込まれる分野であり、IoTデバイス(IoT/M2M機器)の数は2015年で昨年比30%増の49億個、2020年には250億個にもなると予測されている。

これらIoTデバイスでは、取得データをインターネット経由でサーバーやクラウドにおいて処理するシステムが必要であり、IoTデバイスとサーバーをつなぐ通信ネットワークが欠かせない。だが、これまでの無線LAN(Wi-Fi)や有線LANでは、場所の制約や設置コストの高さなど、さまざまな制約と課題があった。

一方で、場所を選ばず手軽に通信でき、設置コストも抑えられるLTE/3G回線を用いたモバイル通信ネットワークは、初期投資や通信費のコストが高いなど柔軟な契約が難しいというデメリットがある。こうした課題を解決するために誕生したのが、ソラコムのサービスだ。

SORACOM
世界中のヒトとモノをつなげたい!
ソラコムは、MVNO(仮想移動体通信事業者)として、NTTドコモと契約、NTTドコモの基地局を活用する。また、モバイル通信のパケット交換や回線管理、帯域制御といったコアネットワークと、顧客へのサポートシステムをAmazon Web Services(AWS)のクラウド上に構築。大量のIoTデバイスからデータ通信が行われても、問題なく機能する強固な信頼性と拡張性をもつよう設計した。

このIoT向けに提供するソラコムの安定した大量処理が可能なパケット交換機能を、NTTドコモのモバイルネットワークと接続、モバイルデータ通信とクラウドを一体化したIoTプラットフォームとして創出したのが「SORACOM」だという。

そして「SORACOM」上で展開される2つのサービスが、モバイル通信サービス「SORACOM Air」と、データ転送支援サービスの「SORACOM Beam」だ。

さらなる機能拡充も予定、手軽に始めるIoT
「SORACOM Air」は、データ通信SIMを提供し、IoTデバイスとなるモノに特化したモバイルデータ通信サービスをかなえる。データ通信SIMとしてナノ、マイクロ、標準の3種類をそろえ、それぞれでデータ通信のみとSMS機能付きの2種類を用意、計6種のサービスで提供するという。

顧客は、ごく少ない初期投資と1日10円からの従量課金で利用を開始でき、SIMをIoTデバイスに挿入することで、WebブラウザーやAPIから、通信速度の変更、通信の休止および再開、通信監視、イベントに応じた処理設定など、一括した管理を行える。ソラコムでは、数千数万を超えるような膨大な数のIoTデバイス回線も、集中管理できるとしている。

「SORACOM Air」はAmazon.co.jpで販売が開始されており、1枚から購入できる。なお「SORACOM」Webサイトの管理画面から直接購入することも可能で、こちらは20枚単位での取り扱いになる。

もう1つのサービス、「SORACOM Beam」は、データ通信SIMを搭載したIoTデバイスやタブレット、スマートフォンから取得したデータに、認証や暗号化、プロトコル変換などを施し、安全な転送を支援するもの。これまで、IoTデバイスではコンピュータ資源がどうしても限られることから、暗号化などの高負荷処理を実施したり、認証情報の事前設定を行ったりすることが難しく、システム構築や運用に専門的な知識をベースにした何らかの工夫が必要になっていた。

だが「SORACOM Beam」を用いれば、「SORACOM」のプラットフォーム上にある豊富なコンピュータ資源を有効活用でき、IoTデバイス側には負担をかけることなく、手軽に暗号化、プロトコル変換、オンプレミスのサーバーやクラウドサービスへの転送といったことが可能になる。IoTで重要になる、安全なデータ収集と格納、一括した適切な処理と管理をサポートする強力なツールだ。

「SORACOM」プラットフォームはAWS上で動いているため、「SORACOM Beam」からのデータを、直接AWS上のサービスで処理することもできる。従来のように、デバイス、通信、インフラと別々に整備する必要がなく、セキュアなIoTシステムをAWS上で容易に構築できるため、さまざまな業種・業態の新規参入を促進すると見込まれる。

ソラコムでは、今後も「SORACOM」の機能を拡充していく方針で、サービスの提供を通じ、IoT業界の発展に貢献していきたいとしている。

(画像はプレスリリース別紙資料より)


外部リンク

株式会社ソラコム プレスリリース
https://soracom.jp/press/2015093001/

株式会社ソラコム プレスリリース別紙資料「SORACOM」概要
https://soracom.jp/press/2015093002/

Amazon.co.jp : SORACOM に関連する商品
  • エイターリンク、空間伝送型ワイヤレス給電ソリューション「AirPlug」の一般発売開始へ(3月25日)
  • 薄型フィルムで触感を共有、未来の体験のカタチ(3月16日)
  • Uber Eats、都内でロボットによる配送開始へ(2月23日)
  • 手元にマイナンバーカードが無くともdアカウントの本人確認が可能に(2月19日)
  • 災害時避難要支援者をサポートするサービスがリリース(2月19日)
  • Yahoo!ブックマーク  Googleブックマーク  はてなブックマーク  POOKMARKに登録  livedoorClip  del.icio.us  newsing  FC2  Technorati  ニフティクリップ  iza  Choix  Flog  Buzzurl  Twitter  GoogleBuzz
    -->