国内放送局初！HBC北海道放送がスマホ向け360度動画アプリ

HBC北海道放送株式会社は22日、国内の放送局としては初めて、オリジナルスマートフォン向け360度動画アプリ「HBC VR」をリリースした。北海道の観光スポットやイベントの全天球型VR動画コンテンツを配信しており、無料でダウンロートして楽しむことができる。対応OSは、iOS 8.0以降、Android 4.4以上となる。

「HBC VR」は、北海道・札幌のテレビ局として、その映像制作ノウハウと技術を活かし、同地ならではの360度動画コンテンツを広く提供するスマートフォン向けのアプリ。上下左右の周囲360度を自在に見渡せる360度動画は、近年世界的に利用が拡大しつつあることから、地方放送局ならではの360度動画プラットフォームを開発・運用していくこととしたという。

iPhone、Androidスマートフォンで利用可能で、iPadでは拡大モードで利用できる。市販のVRゴーグルに対応した二眼モードと、端末単独で楽しめる一眼モードの2種類の視聴方式で提供しており、ゴーグルを用いた二眼モードでは、より立体感・没入感の高い映像体験が可能だ。

VRゴーグルにスマートフォン端末をセットしさえすれば、頭の向きを変えるだけで360度動画のメニュー選択や、コンテンツ再生など任意の操作が行えるVRポインターが導入されている。これにより、スマートフォンを取り出したり、触れたりする必要もなく、スムーズに360度動画を全身で楽しめる。

再生方式としても、ストリーミング再生とダウンロード（キャッシュ）再生の2種類が用意されているため、視聴環境などに利用シーン応じて使い分けられる。

HBC北海道放送では、テレビ局ならではのさまざまな映像コンテンツを配信していく方針で、リリース時点では、アナウンサー・リポーターが出演する札幌の紹介動画など、約20本が提供中となっている。

今年2月に開催された「さっぽろ雪まつり」に、アナウンサーと一緒に行っているようなバーチャル体験が行えるタイトルや、「日本新三大夜景」に選ばれた札幌の夜景が楽しめる「もいわ山ロープウェイ」のコンテンツ、人気の札幌・円山動物園で動物の視点から楽しんだり鷹匠体験をしたりすることができる「円山動物園360°」、小樽にあるスキー場「オーンズ」で華麗なジャンプをバーチャル体験できる「スノーボード」など、まさに北海道を丸ごと楽しめるコンテンツがそろっている。

配信コンテンツは今後も随時追加予定といい、さらなる充実が期待される。なお、ユーザーが12歳以下の場合は、健康上の理由からVRゴーグルを用いた二眼モードでの視聴ではなく、スマートフォン本体のみでの一眼モード視聴が推奨されている。

（画像はプレスリリースより）




HBC北海道放送株式会社　プレスリリース
http://www.hbc.co.jp/hbc/press.html

「HBC VR」　公式サイト
http://www.hbc.co.jp/hbcvr/