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2024年03月29日(金)
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Evernote、データインフラをGoogle Cloud Platformへ

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Evernote、データインフラをGoogle Cloud Platformへ

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自社システムをGCPへ移行、機能強化も実行しやすく改善
米Evernoteは現地時間の13日、自社所有で運用してきたサーバ、ネットワークのインフラストラクチャを見直し、これらシステムをGoogle社の「Google Cloud Platform」へと移行させることを決めたと発表した。10月10日から「Google Cloud Platform」上の仮想サーバへデータを移行させる作業を開始、6~8週間をかけて同期を完了させ、今年の年末までには全移行作業を完了させるとしている。

「Evernote」は、今年の夏に8周年を迎えた。クラウド上のスペースに、メモや画像などさまざまなドキュメントデータを、ノートをとるように自然に蓄積・管理できるサービスとして成長し、全世界で約2億人のユーザーに活用されている。Evernoteによると、今後も多彩な新機能の追加や機能強化を準備しているという。

これまでEvernoteでは、自社でサーバやネットワークを所有し、全ての設定と保守を管理してきた。これにより、思い通りにサービスを構築できる自由を確保してきたが、一方で維持費が割高となったり、アップグレードに時間がかかったりするほか、拡張性の高さを実現することが難しいといった問題も生じていたそうだ。

同社では、こうした問題点と今後のサービス運用展開を考えたとき、さらなるスピードと柔軟性を獲得することが不可欠であるため、外部のクラウドプラットフォーム利用検討を開始したという。そして検討の結果、十分な品質とパフォーマンス、セキュリティを確保できると確認でき、「Evernote」のパフォーマンスや効率性・拡張性を大きく向上させることに寄与すると見込まれたことから、「Google Cloud Platform」を選択、移行を決めるにいたったとしている。

Evernote
ユーザーにおける変更点や対応の必要性はなし
Evernoteでは、現在アーキテクチャに関し、Googleのチームと最終調整を進めているという。移行作業は全てサービスのバックグラウンドで実行されるものとなり、これによってユーザーの「Evernote」における使い勝手に影響が生じたり、何か対応をとる必要があったりすることはない。

ただし、移行作業終盤において、それぞれ30分以内のサービス一時停止が2回あることがアナウンスされており、これに関する最新情報は、Evernote Status ページや、同社の公式Twitterアカウントで伝えていくとしている。

移行が完了すると、これまで数日を要していたサーバのアップデートがスムーズになり、Evernoteも開発作業や主要製品の改善といった点に時間とリソースを集中させることが可能になるほか、サービスとしてより速く、強く、安定性もアップした「Evernote」が誕生することになるという。

これまで多くのユーザーから要望があった「保存データの暗号化」といった機能追加も実施され、ユーザーデータのセキュリティも向上するとされている。またGoogle翻訳やGoogle フォト、音声検索といったサービスの基盤になっているGoogleのディープラーニング技術に、Evernoteが一部アクセス可能になるため、これを活かした新サービスの開発・提供も予定しているそうだ。

なお現在「Evernote」のデータは、米国西海岸の2つのデータセンターに分けて保管されているが、「Google Cloud Platform」への移行後は、米国中部のデータセンターと西海岸のデータセンターの2拠点にそれぞれ保管されることになる。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

Evernote 公式ブログ 発表記事(プレスリリース)
https://blog.evernote.com/blog/2016/09/13

Evernote よくある質問:Google Cloud Platformへの移行について
https://help.evernote.com/hc/ja/articles/226885427

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