内から外まで完全自社製！Googleが新型スマホ「Pixel」を発表

米Googleは現地時間の4日、新型Androidスマートフォン「Pixel」を発表した。同社の新製品発表イベント「Hardware 2016」で正式公開されたもので、ハードウェア、ソフトウェア、サービスまで完全にGoogleが自社管理下で開発した初のスマートフォン端末となっている。

Googleといえば、最新のAndroid OSを搭載したスマートフォンとして、「Nexus」シリーズをパートナーと展開させてきたが、「Pixel」はより一歩踏み込み、Googleが実現するベストな体験をユーザーに届けるハイエンド端末として開発、AI技術を用いた自然言語によるGoogleのパーソナルアシスタント機能「Google Assistant」を初めて搭載するスマートフォンとして誕生させた。

タイプとして、5インチディスプレイの「Pixel」と5.5インチディスプレイの「Pixel XL」が用意されている。握りやすい形状となめらかな曲線デザイン、ディスプレイには2.5D曲面ガラスを採用するなど、見た目の美しさと疲れにくい快適なユーザービリティにもこだわったという。

背面は上部にガラスを、下部にアクセントとなるアルミニウムを用い、正面と背面のガラスにはCorning Gorilla Glass 4を採用。高い耐久性ももたせた。バッテリー容量は「Pixel」が2,770mAh、「Pixel XL」が3,450mAhで、わずか15分の充電により7時間使用可能となる急速充電に対応している。

「Google Assistant」は、話しかけて指示する音声コマンドで、スケジュールを管理したり、写真などのデータを検索したり、音楽再生や交通情報のチェック、任意の相手へのメッセージ送信、用事を済ませられる最寄り店舗の検索やナビ、レストラン予約などまで行えるアシスタント機能。

「Pixel」にはこの「Google Assistant」がプリインストールされており、利用する際には「OK Google」と呼びかけるか、ホームボタンを長押しすればよい。

「Pixel」、「Pixel XL」とも、Qualcomm製のクアッドコアプロセッサ「Snapdragon 821」を搭載。画像や音声処理などのタスク用として同社の「Hexagon」技術も導入されている。内蔵ストレージは32GBか128GBで、メインメモリは4GB。外部接続端子はUSB Type-Cを採用している。背面には指紋センサーも搭載した。

出っ張りもない背面カメラは、とくに明瞭な写真撮影が可能な12.3メガピクセルの高性能カメラで、シャッター速度の速さや暗い場所でも速やかにピントを合わせられる高度な調節機能、動画・写真撮影時の手ぶれ補正機能、最高の1枚を選んでくれる連写機能などを備える。

この優れたカメラ機能をフルに活用し、その体験を満喫してもらえるよう、「Pixel」オーナーにはオンラインストレージの「Google Photo」に、写真や動画のコンテンツをフルサイズのまま無制限で保存できる特典を付与するともした。

Googleのサービスとして、最近リリースされたビデオ通話アプリ「Duo」やメッセージアプリの「Allo」もプリインストールしている。GoogleのVRプラットフォーム「Daydream」もサポートし、あわせて発表した新VRヘッドセットの「Daydream View」に対応している。

米国での価格は649ドルからで、カラーはQuite Black、Really Blue、Very Silverの3色。4日から米国をはじめ、英国、カナダ、ドイツ、オーストラリアで予約受付を開始しており、13日にはインドでもスタートさせるという。日本での発売については、現時点で触れられておらず不明だが、登場すれば注目を集める端末となるだろう。

（画像はプレスリリースより）




Google　公式ブログ発表記事（プレスリリース）
https://blog.google/