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2024年03月29日(金)
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IoTの通信環境やシステムを一括提供!「さくらのIoT Platform β」

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IoTの通信環境やシステムを一括提供!「さくらのIoT Platform β」

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ベータ版として発表、申込受付を開始
さくらインターネット株式会社は5日、「さくらのIoT Platform β」を発表、申込受付を開始するとした。正式版リリースまでのベータ版サービスで、11月1日より提供をスタートさせる。

「さくらのIoT Platform」は、モノとネットワークでデータの送受信を行うIoT向けの通信環境と、データの保存や処理に必要なシステムをあわせて提供するプラットフォーム。IoTデバイスに組み込む「さくらの通信モジュール」と、さくらインターネットのデータセンターを、セキュアなLTE閉域網によって接続し、ストレージにデータベースなどのバックエンドシステム、外部クラウドやアプリサービスとのAPI連携システムまで、一括して提供する。

サービスで提供する専用通信モジュールは、それのみでの利用が可能な「単体方式」と、ゲートウェイを経由して利用するかたちの「ゲートウェイ方式」の2方式で開発を進めており、それぞれの通信モジュールは共通の形状・インターフェイス仕様となっているため、利用する顧客が用途に応じて手軽に交換することができるという。これにより複数の通信方式に対応した製品を製造する際の、モジュール変更に伴う開発コストをゼロに近づけることが可能だ。

「単体方式」の通信モジュールは、キャリアのLTE閉域網を利用。ソフトバンク株式会社、Altair Semiconductor、太陽誘電株式会社が協力して開発したIoT向けLTEモデムを採用している。

「ゲートウェイ方式」のタイプでは、2.4GHz帯または920MHz帯(LoRa)の変調方式通信モジュールから、各変調方式に対応するゲートウェイを経由してプラットフォームに接続、データのやりとりを行う。2.4GHz帯は大量のデータを1km程度といった比較的短距離で送受信するケースやより省電力性を求める場合に、920MHz帯(LoRa)は軽量なデータを15km程度までの長距離で送受信するケースに適している。後者の場合、これまで無線通信を搭載できなかった機器との通信も実現される。

さくらのIoTPlatform
通信モジュールは正式サービスでもそのまま利用可能!月額利用料金無料などのキャンペーンも実施
現時点では、「単体方式」の通信モジュールと、オプション品となる検証用のブレイクアウトボード、Arduinoシールドの販売を開始しており、価格は通信モジュールが9,960円、ブレイクアウトボードが5,000円、Arduinoシールドが8,000円となっている。

正式サービス開始まで、キャンペーン期間として、通信モジュールとオプション品を半額で提供するほか、「さくらのIoT Platform β」の月額利用料金を無料とする。正式サービス開始後は、月額100円となる予定だが、ベータ版サービスの申し込みを行ったユーザーには、正式版リリース後も1年間無料で利用できる特典が付与される。

「さくらのIoT Platform β」で提供される通信モジュールは、アップデート機能を搭載しており、順次拡張されるため、正式版の提供開始後もそのまま利用できるものとなる予定だ。

データの保存方法については、正式版で他のサービス利用者も見ることができる「オープン」の状態と、保存領域は同じながら他のサービス利用者には見えない「クローズ」状態、さらに他のサービス利用者に見えず保存領域も独立環境とする「プライベート」タイプを提供し、選択できるようにする。今回のベータ版では、クローズを無償提供するという。

アルファ版提供で得られたノウハウやユーザーからの意見を集約し、「さくらのIoT Platform β」では、所定のファイルをプラットフォームから送信でき、マイコン自体のファームウェアのアップデートなどに利用できるファイル受信機能と、プラットフォーム側からマイコンへ時刻情報を提供するワットタイム機能を追加している。

11月1日からの「さくらのIoT Platform β」においては、パートナー各社が提供するサービスと連携した利用も可能になる。サービス開始時点で、日本アイ・ビー・エム株式会社のアプリ構築基盤クラウドプラットフォーム「IBM Bluemix」をはじめAWSの「AWS IoT」、ヤフー株式会社の「myThings」、株式会社ウフルの「Milkcocoa」、株式会社ZEALSの「BOT TREE for IoT」と連携するそうだ。

さらに今冬をめどに、株式会社ABEJAの「ABEJA Platform」との連携も開始するほか、新プライオリティパートナーとして日本マイクロソフト株式会社が参加を表明しており、正式版の提供時から「Microsoft Azure」の「Azure IoT Suite」、「Windows 10 IoT Core」と連携を開始することが予定されている。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

さくらインターネット株式会社 プレスリリース
https://www.sakura.ad.jp/press/2016/1005_iot_platform_beta/

「さくらのIoT Platform β」公式サイト
https://iot.sakura.ad.jp/

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