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2024年04月25日(木)
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NVIDIA、AI活用の自律走行車両用日本向けHDマップ整備でゼンリンと提携

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NVIDIA、AI活用の自律走行車両用日本向けHDマップ整備でゼンリンと提携

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Cloud-to-CarのHDマップソリューションに関する共同研究を開始
米NVIDIAは4日、日本国内最大手の地図情報メーカーである株式会社ゼンリンと提携し、自律走行車両用のCloud-to-Carにおける日本向けHDマップソリューションについて、共同研究を行うことで合意したと発表した。両社による共同研究対象は、データ収集を行う車両側とクラウド側の両方における一連の工程を含むものになるという。

NVIDIAは、PCやワークステーション、ゲームコンソールなどにおいてインタラクティブなグラフィックスを生み出す高度な情報処理や演算処理の高速化を実現するGPUの開発で定評のあるビジュアル・コンピューティングテクノロジーのトップ企業。近年ではAIコンピューティングカンパニーとしての知名度も上げてきている。

共同研究で実施する現地調査の計測車両には、自動運転車両向けAI車載コンピュータのオープンなプラットフォームとして提供されている「NVIDIA DRIVE PX 2」のAIと、完全自律型の自動運転車両開発車向けに提供されているソフトウェアキット「NVIDIA DriveWorks」を用い、搭載カメラやLIDARセンサーで収集した膨大なデータを正確かつスムーズに処理できるようにする。

ディープラーニングの活用により、詳細な環境モデルの生成に必要となる高度な画像認識や地物検出、各種属性分類もリアルタイムに行えるものとなる。

また、データセンター側では、NVIDIA GPUと「NVIDIA MapWorks」ソフトウェアを使用することにより、複雑な収集データを処理し、多数の車両から送られてくるデータをコンパイルして登録、3Dマップの作成を行う。

NVIDIA
日本の広範囲HDマップがいよいよ各メーカーへ
「NVIDIA DRIVE PX 2」システムは、複数の車両搭載カメラやライダー、レーダー、超音波センサーなどから取得されたデータを融合でき、車両の周囲状況を360度全方位でリアルタイムに把握、高精細地図による車両位置認識やディープラーニングと組み合わせ、安全な経路を選択した自動運転の実現を支える。

「NVIDIA DriveWorks」には、センサー処理やセンサーフュージョン、コンピュータビジョン、ディープニューラルネットワーク用API、ミドルウェア参照アプリケーションをはじめ、開発ツール一式と技術サポートがセットされ、完全自律型の自動運転車両に関する開発を行う技術者に、物体検知やマップローカライゼーション、パスプランニングなどの計算量を必要とするアルゴリズムが提供されるものとなっている。

一方のゼンリンでは、計測車両から取得した道路画像と点群データなどを含むビッグデータを有している。そのためNVIDIAでは、こうした自社の製品・テクノロジーとノウハウを活用し、ゼンリンのデータ、HDマップをベースとすることにより、ごく短期間で広範囲の国内向けHDマップを整備、自動車メーカー各社に提供できるようになると見込んでいる。

またゼンリンのHDマップをベースとするローカライゼーション技術の開発も行っており、これを「NVIDIA DriveWorks」に組み込むことで、自動車メーカーは車両に搭載した「NVDIA DRIVE PX 2」を用い、ローカライゼーション機能を統合することが可能になるともしている。

(画像はNVIDIAホームページより)


外部リンク

NVIDIA プレスリリース
http://www.nvidia.co.jp/

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