ACCESS、「LoRaWAN」利用のIoT支援ソリューション提供を開始

株式会社ACCESSは17日、IoTデバイスの無線通信技術として注目される「LoRaWAN」を活用した、ワンパッケージのLPWAソリューション提供を開始すると発表した。サービスの企画・開発から運用まで一貫してサポートする。

「LoRaWAN」は、最大約15キロの長距離通信を低消費電力で実現する無線通信規格。米国のLoRa Allianceが策定し、推進するオープンな国際無線通信規格として知られ、ライセンス不要の920MHz帯域を利用するものとなっている。

基地局に多くの通信モジュールを接続できるほか、通信モジュールも低コストで調達でき、10年以上のバッテリー駆動が可能な省電力性、長時間かつ長期間の利用に対する対応力がポイントだ。屋外広域エリアをカバーできるメリットから、道路や橋など公共インフラの管理、電気・水道・ガスなどの自動検針、山間部など通信網が行き届かないエリアでの災害時等非常時通信、広域エリアの見守りなど、幅広い分野での活用が期待されている。

すでに日本国内でも、モバイル通信事業者やISP事業者などが、この「LoRaWAN」の構築を表明しており、今後本格的なIoT社会の到来にあわせ、「LoRaWAN」を用いたIoTサービスを提供する事業者も急増することが予測される。

しかしそうした一方で、「LoRaWAN」を用いたIoTサービスを検証する環境や、サービスとして実現させるための支援ソリューションは、いまだ十分に整備されていない。

そこでACCESSでは、同社が2014年から提供してきたBLEモジュール搭載のBeaconを活かし、人やモノの位置情報に連動したIoTサービスの実現を支援する独自のソリューション「ACCESS Beacon Framework（ABF）」で培ったノウハウと実績をベースに、「LoRaWAN」を用いる新ソリューションを開発、リリースすることを決めた。

このソリューションを利用すると、「LoRaWAN」を用いたIoTサービスの検証に必要となる、センサー機器やゲートウェイ機器、ネットワークサーバ、アプリケーションサーバ、LoRaWANモジュール搭載センサー機器を遠隔から管理・監視・制御するための専用管理画面といった環境構築をはじめ、サービスの企画、システム開発、運用まで一括してACCESSのサポートを受けることができる。

センサー機器としては、GPS、温湿度、照度、気圧、3軸加速度、地磁気、ボタン押下の外部入力に対応するBraveridge製機器を提供、ゲートウェイ機器では、無線LANやWi-Fiに加え、SIMによる通信にもオプションで対応するKerlink製のものを提供する。管理画面や各種サーバの機能を集めたクラウドサーバーの運用はACCESSが代行し、センサーデータの可視化などにも応じる。

必要に応じてカスタマイズにも対応するとしており、事業者は柔軟にIoTサービスの企画・実現を図ることが可能だ。なお、ACCESSでは、この提供開始発表に先立ち、「LoRaWAN」の仕様策定を推進するLoRa Allianceに加盟した。今後はLoRa Allianceに加盟する他のパートナー企業とも協力し、普及に努めていくとしている。

（画像はプレスリリースより）




株式会社ACCESS　ニュースリリース（プレスリリース）
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