NEXCO3社、Wi-Fiサービスを刷新！共通化や利用制限撤廃へ

東日本、中日本、西日本高速道路株式会社（NEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本、以下NEXCO3社）は18日、全国の高速道路サービスエリア（SA）・パーキングエリア（PA）の施設内において提供している公衆無線LANサービスについて、3月1日より順次新たなサービスへ変更、利便性を向上して提供していくと発表した。

これまでのサービスは、利用の際、各高速道路会社のWi-Fiサービスごとにアカウントを取得する必要があったが、新サービスではNEXCO3社でアカウントが共通化され、1度登録すれば全国でシームレスに利用できるようになる。また利用制限が撤廃されるほか、日本語・英語に加え韓国語、中国語（簡体字・繁体字）をサポート、登録手続きでは、電話認証による手続きも可能にするという。

NEXCO3社では、従来ソフトバンク株式会社と連携し、NEXCO東日本は「E-NEXCO Wi-Fi SPOT」を、NEXCO中日本は「C-NEXCO Free Wi-Fi」を、NEXCO西日本は「W-NEXCO Free Wi-Fi」をそれぞれ運営するSA・PA施設内で提供してきた。

新サービスではサービスを1つに統合し、アカウントを共通化、SSID名も「NEXCO_FREE_Wi-Fi」に統一する。各社が使用しているサービス名称とロゴは継続し、サービスの利用が可能なSA・PAは、施設入口などにおけるロゴステッカーの貼付で示す。

利用料金は無料で、Wi-Fi機能が搭載されたPCやスマートフォン、タブレット端末などのユーザーであれば誰でも利用できるが、初回利用時にはID・パスワードの発行手続きが必要となる。取得した1アカウントで全国のサービスが利用可能となるが、パスワード発行日から90日の有効期限が設定されており、これを超過した場合は、初回同様の登録手続きをあらためて行う必要がある。

なお新サービスでは、ユーザー属性情報として、個人を特定しないかたちで都道府県単位の居住地、性別、年代、利用携帯事業者のデータが取得されるようになる。1日あたりのデバイス同時接続台数は最大5台だ。

新サービスでは、これまで設定されていた1日3回、1回あたり15分までという利用上限に関する制限が撤廃され、回数・時間とも無制限で利用できるようになる。ユーザーにとって、利用時間を気にすることなく、自由に使えるものとなるメリットは大きい。

また利用画面の多言語化を進め、ログイン時の画面表示で日本語、英語、韓国語、中国語（簡体字・繁体字）の5言語をサポートする。端末の言語設定にあわせ、自動で適切な言語による表示を行うという。

なお訪日外国人ユーザーには、ソフトバンクが提供する訪日外国人向けの無料Wi-Fiサービス「FREE Wi-Fi PASSPORT」も継続して利用できるようにする。

このほか、従来は電子メールアドレスを用いた登録手続きにのみ対応していたが、新たに携帯電話から専用電話番号「022-207-8181」に電話をかけてアカウント登録のためのパスワードを取得する電話認証の仕組みも導入し、利用可能とする。ただし、これまではフリーメールやISPメールなどのアドレスも利用できるメールアドレス全般対象の認証方式だったが、こちらは携帯電話キャリアのメールアドレスに限定した認証方式に変更される。

新サービスは3月1日から順次切り替え適用となり、切り替えが完了したSA・PAは各社ホームページで告知していく。全箇所の切り替えが完了するのは、3月末となる予定だ。

新サービスの開始に伴い、現在のサービスにおけるアカウントは利用できなくなる。また現在実施されている「事前登録システム」も廃止される。ただし、携帯電話から専用電話へ発信して行う電話認証でのパスワード取得は、電話がかけられる環境であればいつでも実行可能で、あらかじめ手続きを済ませておくこともできる。

（画像はプレスリリースより）




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