Bonjour！仏モバイルベンチャーの「Wiko」が日本に

フランスのモバイルベンチャー企業Wikoが日本法人となるWiko Japanを設立、日本国内の格安スマートフォン市場に参入することを発表した。SIMフリー端末「Tommy」を近く発売する。

Wikoは、2011年にフランス南部・マルセイユで設立された企業。最新の技術を誰もが自由に使えるものとし、快適にモバイルライフを楽しめる世界を実現することをミッションとして掲げている。時代のトレンドを積極的に取り入れ、鮮やかな色合いや洗練された“French touch”なデザインの端末に、ニーズの高い機能を搭載、リーズナブルな価格で提供することにより成長を遂げてきた。

まだ日本での知名度は低いが、欧州では20カ国、世界では30カ国以上で事業を展開するまでになり、ここ3年間でフランスにおけるシェアは2位、ポルトガルとスイスでも2位、イタリアで4位、スペイン、ベルギーで5位となり、西ヨーロッパトップ5のメーカーになっている。

こうした欧州市場での成功を契機に国際展開を加速させ、アフリカと中東7カ国で展開、アジアでの事業も規模を拡大させてきた。2014年にはタイ、2015年にインドネシア、2016年にマレーシアへ参入している。そして今回、ついに日本への参入を決めた。

技術革新にも積極的な同社は、フランスのデジタル技術開発分野の推進を図る政府機関、French Techのメンバーでもあり、昨年には誰もが利用しやすく、かつ高いセキュリティを保つUfeel指紋認証機能の拡張を行ったほか、「WiMateスマートボード」や「WiSHAKEワイヤレスオーディオ」といった多彩な接続デバイス、アクセサリなどをリリースしている。

日本で展開させる第1弾端末の「Tommy」は、4G LTE対応の5インチHDディスプレイモデル。1280×720ドットのIPS液晶で、1.3GHzのクアッドコア、Snapdragon 210（MSM8909＋）を搭載する。

OSはAndroid 6.0で、トゥルー・ブラック、フラッシー・レッド、クール・グレイ、ブリーン（青緑）、サン・イエロー、ホットピンクの6色、バックカバー仕上げとして柔らかなソフトタッチタイプと皮仕様の2種類がある。

大画面のIPS液晶とオンセル技術で、より明るく見やすい画面表示により、動画やゲーム、ストリーミングコンテンツを快適に楽しめる仕様とし、デュアルマイク搭載で高音質通話も実現させている。

最大64GBまでのmicroSDをサポートし、ROMは16GB、RAMは2GB。加速度センサー、磁気センサー、ジャイロスコープ、近接センサー、光センサーといった各種センサーも搭載する。microSIMカードで、SIMカードスロットは2つ、同時利用には対応しない。無線LANはIEEE802.11b／g／nに対応する。テザリングはUSB、Bluetooth 4.1、アクセスポイントWi-Fiをサポート、オーディオ向け3.5mmジャックが装備されている。

メインカメラは8メガピクセル、フロントカメラは5メガピクセルで、FacebeautyやPanoramaといった機能からプロフェッショナルモードまでを搭載、ホワイトバランスや露出調整も行える。ディスプレイフラッシュ付きで、あらゆるシーンのセルフィーも理想の仕上がりだ。

ほかにステレオFMラジオも装備し、音声フォーマットではMP3、Midi、AAC、AMR、画像フォーマットはJPEG、GIF、PNG、BMPに、動画フォーマットは3GPP、MP4、3GP、H.264に対応する。通話アシスト機能や各種ウィジェットも充実しており、高機能な格安スマートフォンといえる。

Wikoは「Game changer.」をスローガンとして掲げるメーカーだが、今後日本市場にも新風をもたらすものとなるか、今後が注目される。

（画像は「Tommy」製品ページより）




Wiko Japan　ニュース
http://jp.wikomobile.com/a7690-wiko-international

「Tommy」
http://jp.wikomobile.com/m1563-tommy