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2024年04月24日(水)
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スマホ生体認証でIoTサービスをよりセキュア&便利に!

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スマホ生体認証でIoTサービスをよりセキュア&便利に!

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ID・パスワード不要!富士通研究所が新技術を開発
株式会社富士通研究所は16日、スマートフォンに搭載された生体情報から本人認証を行う機能と近距離無線機能を活用し、IoTデバイスを介したクラウドサービスをより安全に、簡単に利用できる新技術を開発したと発表した。確実な本人認証でIoTサービスの安全性を確保しながら、ID・パスワードによる認証を不要とし、よりスムーズにサービスの恩恵を受けられるようにする。

これから到来するIoT時代には、数百億個規模のIoTデバイスがインターネットに接続し、クラウドで連携、生活や産業のスタイルを大きく変革するとみられている。マンションや公共施設における宅配ボックスや、共有しつつも個人にカスタマイズされたかたちで提供されるシェアードカーサービス、ユーザーの用いるデバイス特性や利用履歴に応じた保険提供など、さまざまなシーンで人と機器を紐づけた利便性の高いサービスが広がっていくと期待される。

一方でこれらサービスにおける安全性を確保するには、利用のたびに認証が必要で、従来型のID・パスワード認証では、ユーザーは多数のID・パスワードを常に管理しなければならず、その煩雑さと入力の手間などから、本来の利便性を享受できなくなる。そのため、より確実で手間のない新たな認証技術が求められている。

富士通研究所では、この新たな認証技術として、ID・パスワードが不要な生体認証が有効と考えたが、これを多様なIoTデバイスに適用するには、各機器へ個々に生体認証ハードウェアを搭載させなければならず、普及・実現にはハードルが高いと判断した。

そこで、生体情報をスマートフォンの端末外に出すことなく、クラウド型サービスを利用するユーザーの生体認証を実現するFIDO技術を応用し、ユーザーが所有する生体認証機能付きのスマートフォンを用いて、IoTデバイスへの専用ハードウェア搭載なしでも、生体認証による強固な本人認証を実行し、IoTデバイスを介してクラウドサービスを利用できる新技術を開発したという。

IoT認証
スマホを近づけ一時的にセキュアな通信経路を生成、安心・安全なやりとりでIoTを支える!
発表された新技術では、ユーザーがIoTデバイスを用いる際に、まず手持ちのスマートフォンを対象IoTデバイスに近づける。すると、スマートフォンのソフトウェアとIoTデバイス上のソフトウェアのそれぞれが秘密情報を相互に交換し、一時的にセキュアな通信経路を生成する。

この状態でユーザーがスマートフォン上の生体認証機能により認証を行うと、この一時生成された通信経路を通じ、FIDOプロトコルによって生体認証による本人認証結果と本人がデバイスの前にいることを保証する証明書をクラウドサービスへと送信する。

クラウド上のサービス側は、送られてきた情報から本人確認とデバイスの前に本人がいることを同時に検証してユーザー認証を完了させ、実際のサービス提供を開始するという流れになる。

この方法であれば、ユーザーはID・パスワードを管理したり、その都度入力したり、IoTデバイスでの本人生体認証の情報登録や管理を行う必要もなく、普段利用するスマートフォンの生体認証機能を使うだけで、スムーズにIoTデバイスを経由した多様なクラウドサービスを活用できるようになる。

サービス提供者にとっても、個人の生体認証情報をデバイスやサービスごとに管理したり、IoTデバイスに認証ハードウェアを搭載したりすることなく、確実な本人認証で安全性の高いサービスを無理なく提供できるメリットがある。

富士通研究所ではこの技術の応用シーンとして、業務車両やシェアードカーに対し、スマートフォンで開錠してエンジンを始動したり、ユーザーの業務計画や好みをカーナビにセットした状態で使用可能としたりすることができるほか、宅配ボックスの開錠・荷物受け取り、セキュリティルームへの入室管理、民泊やホテルにおけるドアロック利用などが実現可能と紹介した。

同研究所では、これら想定される利用シーンでの技術検証を進めるとともに、新技術を富士通株式会社の「FUJITSU IoT Solution 生体センサー認証ソリューション オンライン生体認証サービス」を拡張する技術として、本格的に実用化を目指していくとしている。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

株式会社富士通研究所 プレスリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2017/02/16.html

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