CAMPFIRE、東京海上日動と日本初の「クラウドファンディング保険」提供へ

クラウドファンディング「CAMPFIRE」の運営を手がける株式会社CAMPFIREは17日、東京海上日動火災保険株式会社と連携し、日本初の「クラウドファンディング保険」を提供すると発表した。「CAMPFIRE」での資金調達に成功した全プロジェクトの支援者を対象として提供するもので、参加への不安を軽減し、市場の健全化とさらなる活性化を図る。運用開始は3月の予定だ。

「クラウドファンディング保険」は、プロジェクトの提案・実行者が集めた資金を横領したり、持ち逃げしたり、会社の倒産によって返礼品（リターン）の提供を行わないままとなるなど、不測の事態が発生した場合に、プロジェクトを支援した参加者へ支援金額の80％を上限として、保険金を支払うサービス。

この保険サポートが適用開始となっても、「CAMPFIRE」の利用は従来通りに行え、プロジェクト実行者・支援者のいずれにも追加費用が発生することはない。CAMPFIREが東京海上日動と保険契約を結んで提供するかたちで、該当する事態が発生した場合には、被害に遭った支援者に対し、CAMPFIREを通じて保険金が支払われる。

「クラウドファンディング保険」の適用対象となるのは、3月を予定する運用開始以降で、「CAMPFIRE」に掲載され、資金調達に成功したプロジェクトの支援者。

また、支援募集終了日から1年以内に返礼品（リターン）が提供される予定となっているプロジェクトで、募集期間内に目標金額を達成した場合のみ支援金が支払われる「All-or Nothing」方式での達成プロジェクトか、目標金額の達成・未達成にかかわらず集まった支援金を実行者が得られる「All-In」方式のプロジェクトであることも条件となる。

「CAMPFIRE」で資金調達に成功すると、CAMPFIREからプロジェクト実行者へ手数料を除く資金の支払いがなされるが、成功時に履行予定とされていたリターンが何らかの理由により提供されないことが支援者からの連絡で発覚すると、CAMPFIRE側が実態調査を開始する。

プロジェクト実行者との連絡などを通じ、資金横領や拐帯、会社倒産など保険対象の事実が認められた場合、所定の審査に基づいて保険適用の可否を判断し、適用されると、支援金額の80％を上限とした額が支援者に返金される流れとなる。

ただし、プロジェクトが戦争や労働争議、地震・噴火・洪水・津波または高潮などの自然災害に関わるものである場合や、プロジェクト実行者またはその使用人など関係者が医師などでなければ人体に危害を生ずる恐れのある行為をするもの、薬品の調剤や投与、販売を行うもの、資格取得者以外がサービス提供することを法令が禁じている行為にあたるものといったケースでは、保険適用外となる。

クラウドファンディングは、創造的・画期的な取り組みをかたちにする有効な方法のひとつだが、会社の倒産など返礼品を生産できなくなることなどに、プロジェクト実行者・支援者とも不安を抱きやすいところがある。

「クラウドファンディング保険」は、そうした不安を少しでも解消するために設けられたサポートとなっており、今後はよりプロジェクトの実行・支援が安心して行える環境が整備されるものと期待される。

（画像はプレスリリースより）




株式会社CAMPFIRE　プレスリリース
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