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2024年03月19日(火)
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需要をリアルタイムに予測!「AI運行バス」実現へドコモと未来シェアが提携

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需要をリアルタイムに予測!「AI運行バス」実現へドコモと未来シェアが提携

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持続可能で効率的な交通社会を支えるサービスに
株式会社NTTドコモと株式会社未来シェアは9日、人工知能を用いたリアルタイムでの需要予測に基づいて運用する「AI運行バス」実現に向け、モビリティサービスプラットフォームの共同開発に向けた基本合意書を締結したことを明らかにした。2018年度中の実用化を目指していくという。

近年、少子高齢化や人口減少が進行した限界集落をはじめ、交通空白地の拡大が問題となっている。こうした地域においては、足としてニーズがあるものの、これまでの運営体制では利用者数や利用頻度が少ないために路線の運行継続が困難となり、廃線や本数の削減に踏み切らざるを得ない。

また外国人観光客の増加や、旅行スタイルの多様化による新たなニーズの発生に交通手段が対応できず、目的地とバス停が離れており不便な状況が放置されていたり、少ない運行ダイヤに縛られ観光・滞在時間が限られてしまったりといったケースも発生している。

こうした現代における交通課題の解消を図ろうとするのが「AI運行バス」だ。NTTドコモが自社の携帯電話ネットワークの仕組みから作成する人口統計データに、交通事業者の運行データなどを加えて、AIによるリアルタイム処理を行うことで需要を前もって予測する「リアルタイム移動需要予測」の技術と、未来シェアのAIを活用した配車システム「SAV(Smart Access Vehicle)」の技術などを組み合わせ、開発を進める。

AI運行バス
利用したいときに利用したい場所で不思議と乗車できる!物流事業などでの応用も視野に検討
NTTドコモの「リアルタイム移動需要予測」技術では、NTTグループの有するAI技術「corevo」を活用することで、30分前の人口を10分周期で把握し、時系列で全国の人口の動きをとらえることができる。

一方、未来シェアの「SAV」は、デマンド型のタクシーと乗り合い型の路線バスの長所を融合させたシステムで、従来人間のオペレータが行ってきた配車指示やドライバーの走行ルート判断をAIで実行し、リアルタイムで発生するニーズに応じた柔軟なルートでの乗合車両運行を可能にするシステムとなっている。

両社はこれらの技術や独自の知見とノウハウを活かし、人々の移動ニーズに応じて、最適な時間に、最適なルートを車両に運行させるためのモビリティサービスプラットフォーム開発を共同で検討していく方針だ。実現すれば、移動ニーズのある場所、時間、乗車人数をAIで事前に予測し、それに沿った配車を最適な数とルートで実行、運用することが可能になる。

このプラットフォームを活用した「AI運行バス」ならば、ユーザーは将来的に、事前の乗車予約を行ったり、時間をチェックしたりする必要もなく、利用したいときに利用したい場所で、スムーズに乗車、足を確保できるようになるという。

交通事業者にとっても、事前にニーズを把握して、より多くの人を効率よく乗車させ、無駄のない運行を実施、経費を削減して利益を確保できる、持続可能なサービスを、エリアを問わず実現できるようになると見込まれる。

さらにNTTドコモと未来シェアでは、このプラットフォームを効率のよい交通社会実現のみならず、同じく現代ならではの課題を抱える物流事業などへも応用していくことを考えており、さまざまな分野におけるサービスの創出につながることを期待しているという。

(画像は株式会社未来シェア「SAV」案内ページより)


外部リンク

株式会社NTTドコモ/株式会社未来シェア 報道発表資料
https://www.nttdocomo.co.jp/

株式会社未来シェア 「SAV」について
http://www.miraishare.co.jp/sav/

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