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2024年03月29日(金)
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社会課題にチャレンジする仮想通貨、宇宙配信の「Blockstream Satellite」

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社会課題にチャレンジする仮想通貨、宇宙配信の「Blockstream Satellite」

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世界のあらゆる地域における経済活動を宇宙配信ネットワークで支援
Blockstream, Inc. (以下、Blockstream社)は米国時間の15日、宇宙空間に存在する衛星を利用したビットコインネットワークサービスの「Blockstream Satellite」をローンチすると発表した。インターネットへの安定したアクセスが確保できない国や地域まで、地球上のあらゆる場所をカバーし、誰もがビットコインに参加できる仕組みの構築を目指すとしている。

仮想通貨として2008年に登場したビットコインは、お金の未来を変えるものとして注目され、技術者や投資家を中心とした人々の高い関心対象となってきた。ビットコインは、Peer to Peer型のネットワークにより運営され、ユーザー間での直接取引によってやりとりされる仮想通貨であり、取引にはブロックチェーン技術が用いられている。その取引には仲介者も特別な権限を有した発行者も必要ないため、政府にも銀行にも、特定の企業にも管理されることのない、国境を越えた自由で利便性の高い決済システムを実現できるともされる。

Blockstream社では、このビットコインの可能性により、従来の金融システムにおける限界を打破、地域的な問題に起因する通貨危機から人々を救い、安定的な経済活動の発展を支援することができると考えている。

これまでの一般的な通貨は、政府によって発行され、管理されており、それを使用する一般の人々は、財政の運用方法にほぼ関与できず、腐敗した権力者や政府のもと、資産を保全できない状況にしばしば追い込まれてきた。

最近のケースでは、今年初めのベネズエラにおける経済破綻とハイパーインフレの発生、インドにおける政府の紙幣回収問題が例として挙げられている。後者のインドでは、これまで用いられてきた現金の86%が使用不可となり、政府によって市場から強制回収されて、人々は新たな紙幣への切り替えを余儀なくされた。国内経済は大きく揺るがされ、現金の不足が生じたほか、とくに低所得者や小規模事業者らは深刻な打撃を受けるものとなった。

こうした問題は、いずれも従来の通貨システムに由来するものであり、Blockstream社では、誰もがビットコインで資産を管理し、取引できる時代が到来すれば、こうした危機を未然に回避できるとする。

BlockstreamSatellite
ビットコインを真のグローバル通貨に
もちろんビットコインのような仮想通貨以外にも、オンラインバンキングやワールドブランドのクレジットカード、オンライン決済の仕組みなどは存在する。しかしこれらもまた、その使用方法などに制限を加えられる特定の機関によって管理、制御されていることに変わりはない。

よってBlockstream社では、ビットコインへの取引アクセスを全世界へと拡大し、これを真のグローバル通貨へとさらに成長させることが、重要だとする。そして「Blockstream Satellite」は、そのための大きな一歩になるものとしている。

「Blockstream Satellite」では、世界初のサービスとして、ビットコインのリアルタイム決済処理を宇宙空間の衛星群からブロードキャスト、誰もがネットワークへ自由にアクセスできるようにする。これによって理論上は、現状ではインターネットに接続できない推計40億の人々も、その地域にいながらにして、ビットコイン取引に参加できるようになるという。

今回のローンチにより、「Blockstream Satellite」での仕組みが、地球上の3分の2超のエリアで利用可能になったとされる。Blockstream社では今後、これを全世界に拡張、ビットコインの利用を増加させ、ネットワーク全体の堅牢性強化にもつなげていけるよう、努めていきたいとした。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

Blockstream, Inc.  公式ブログ発表記事(プレスリリース)
https://blockstream.com/

「Blockstream Satellite」
https://blockstream.com/satellite/


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