白画素を加えたTFT液晶パネル
ソニーは8月10日、デジタルカメラ向けに液晶パネルの画素にW(白)を追加した、新開発「RGBW方式」の液晶モジュール“WhiteMagic ”(ホワイトマジック)を商品化することを発表した。
型名:3型VGA低温ポリシリコンTFT液晶モジュール、出荷時期: 2011年10月上旬、サンプル価格:5,000円
*画像はニュースリリースより
画質を劣化させることなく輝度をアップ
デジタルカメラやスマートフォン等のディスプレイの大画面化・高精細化が進み、低消費電力化が求められているが、従来のRGB方式の画素表示では、高精細と低消費電力の両立が課題となっていた。また、白画素を加えると、画質の劣化に繋がる傾向があった。
“WhiteMagic ”では、入力画像を解析し、適切な信号処理(新アルゴリズム)を行うことで、画質を劣化させることなく、「RGBW方式」で表示することが可能となり、「バックライト消費電力を約50%削減できる"低消費電力モード"と、消費電力を上げずに輝度を約2倍に向上させ屋外での視認性を上げる"屋外モード"を搭載した液晶モジュールを実現した」という。
これにより、機器の長時間使用が可能になり、日差しの強い環境下でもカメラのフォーカス合わせや撮影画像の確認が容易になる。また、スマートフォンなどのモバイル機器向けディスプレイにも応用が可能としている。
ソニー ニュースリリース