ギャラクシー10.1、「明らかに似ている」
サムスン電子(韓国)が
アップル(米)との特許訴訟で敗北したことを、SankeiBizが20日、報じた。
サムスン電子は、この夏リリースしたタブレット「
ギャラクシー・タブ 10.1」が「
iPad2」と酷似していることから、
アップルから訴えられていた。
これに対し、
ドイツのデュッセルドルフ地方裁判所は9日、同タブレットのドイツ国内での宣伝・販売禁止を言い渡した。理由は、
「明らかに似ているという印象を与える」
というもの。
サムスンは控訴する意向だと言う。
意趣返し?早々にiPhone5販売差し止め求める
SankeiBizによれば、
サムスン電子は、スマートフォンとタブレットの
3分の1をヨーロッパで販売するという(そのうち約17%はドイツで販売)。8月には
オランダでも、スマートフォンの「
ギャラクシー S・S2・エース」に対し、技術特許侵害で
販売禁止の仮処分がくだされており、このままギャラクシー・シリーズのヨーロッパでの販売差し止めが続けば、年末までに、その損失は
約860億円に上るという。
アップルは
サムスン電子から
iPhoneの部品(CPU、DRAMなど)を調達しており、両者は持ちつ持たれつの関係にある。同時に、両者は互いにデザイン性や無線通信技術を巡り、訴訟合戦の様相を呈している。
INTERNATIONAL BUSINESS TIMESは、19日、
サムスン電子が
アップルの「
iPhone5」の韓国国内での販売差し止めを求めて提訴する方針であることを報じた。「
iPhone5」はまだ発売前であるが、記事によれば、
「iPhone 5が(韓国市場に)登場したらすぐ、ワイヤレス技術に関する特許侵害で、サムスン電子はアップルを法廷に引き出す」
と述べているという。

SankeiBiz
部品メーカー脱却に知財の壁 韓国サムスン、特許紛争の緒戦敗北INTERNATIONAL BUSINESS TIMES
サムスン電子、韓国でアップル「iPhone 5」の販売差し止め訴訟へ