タブレット端末とバックエンドシステムとの統合管理
株式会社リコー(本社:東京都中央区)は6月2日、ビジネス向けタブレット端末と、端末と連携するバックエンドシステムでのデータの統合管理により、従来書類で行われてきた手続きを電子化し、ワークフロー効率の向上を支援する、eWriter(イー・ライター)(TM)ソリューション事業を立ち上げることを発表した。
手書きの手軽さと信頼性を損なわずに紙を媒体としたワークフローをデジタルに置き換えることにより、これまでペーパーレス化が困難であった様々な業種・業務で、ユーザーの生産性向上と、用紙コスト及びCO2排出量排出量の大幅な削減に寄与することが目的。
2011年夏から米国で提供を開始し、順次グローバル展開を検討する予定。
"手書き"と"ペーパーレス"の同時実現
eWriterソリューションは、ビジネス向けのタブレット端末「Ricoh eQuill (リコー・イー・クイル)」と、バックエンドのデータ管理システムである「eWriterワークフローサービス」で構成される。
紙の代わりに「Ricoh eQuill」に記入されたデータをWi-Fiまたは3G回線で「eWriterワークフローサービス」に接続することで、サーバーへのデータ蓄積、更新などを瞬時に行うことができ、紙を媒体にしたワークフローで必要であった、複写、スキャン、保管、廃棄などのプロセスを一切排除することが可能になる。
手書きの容易さと書き心地を失わずに、「直感的で使いやすい」仕様となっている。
<eWriterソリューションの特徴>
・ タブレット端末とバックエンドシステムとの連携により、入力フォームや文書、ユーザー、アプリケーションなどの統合管理を提供。
・ バックエンドのデータ管理システム「eWriterワークフローサービス」から、文書を直接タブレット端末「Ricoh eQuill」に送信することにより、いつでもどこでも閲覧することが可能。
・ 企業、団体の既存のワークフローとの親和性が高く、文書管理、医療記録など様々なアプリケーションとシームレスな連携が可能。
・ 「Ricoh eQuill」に記入された情報が保存される際、記入された日付、時刻、位置情報や、署名の筆圧や速度などといった付帯情報も同時に記録。
・ リコーが独自に開発した認証技術「AuthentiDoc(オーセンティ・ドック)」(*1) により、文書の真正性の証明が可能。
・ 保存されたデータは全て暗号化され、権限を持つユーザーだけがアクセスが可能。
・ 記入された際の筆圧、速度などの情報も記録し、手書きの署名をはるかに上回る信頼性を実現。
・ フォームには、手書き形式の他、ドロップダウン式のメニュー、テキスト入力フィールド、チェックボックス、ラジオボタン、署名ボックスなど、ウェブサイト上で一般的に見られる入力フォームの仕様も採用。
(*1)AuthentiDoc(オーセンティ・ドック)とは、文書が編集された際に記録される日付、時間、位置、および署名の筆圧などの情報を用いて、その文書の真正性を証明するリコー独自の技術(特許取得)。
リコー(ニュースリリース)