映画製作にクラウド・ファンディング!新資金調達
カンヌ映画祭・ヴェネツィア映画祭を制覇した巨匠アッバス・キアロスタミ監督が日本で撮影する新作映画の製作費、2億円のうち500万円をネットで募るという新しい資金調達法を実践し、話題を呼んでいる。25日現在で198,500円が集められたそうだ。
映画はタイトル『THE END』。現在明かされている内容としては
「老紳士と、夜は男性のエスコートをすることもある、祖母想いの女子大生……祖父と孫ほどに年の離れた二人は愛し合えるのか…二つの孤独な魂をめぐる愛と性の奇蹟の物語である」
ということだ。完成すれば、日本はもちろんヨーロッパ諸国でも劇場公開される。
集まらなかったら…??新しい資金調達、映画製作のカタチとして注目は大!
出資はユーロスペースがネット上で募集するクラウド・ファンディングとしてつのられている。500円から可能で、2000円からはチケットなどの特典が付くそうだ。出資が高額になっても、DVDや撮影に立ちあえる権利がつくといったもので、金銭的なリターンはない。純粋にファンとして、支援として出資するかたちに絞られる。
ただ、期日までに500万円が集まらなければ、運営するサイトモーションギャラリーのシステムでは、出資プロジェクトが成立しないことになる。現在の金額からすると、かなり道は遠い。期限までも25日現在で残り89日とあまり時間もない。
サイトの運営手数料もかかっており、今後どの程度集客できるか、実際に出資を集められるか気になるところだが、小口でもひとりひとりの存在が作品を支えるという新しい資金調達、映画製作のかたちがみえるものであり、企画としての注目度は高いだろう。関心があるなら、ぜひ一度チェックを!
motion garally 『THE END』