米報道で話題に
米Appleが早くも新たなOSの「iOS 7」および新型iPhoneの「iPhone 6」(いずれも仮称)のテストに入っている可能性があるという。米国時間1月1日のThe Next Webが報じ、話題となっている。
それによれば、アプリの開発者らがユーザーの利用ログ解析を行っていたところ、この新しいiOSやiPhoneの痕跡が確認され始めたという。Apple内部のエンジニアが、互換性のテストをApp Storeの一部メジャーアプリを中心対象に、行い始めている可能性があるようだ。
開発者らから寄せられた報告によると、アクセスログに残っているデバイスの情報は、「iPhone 6,1」で「iOS 7」というバージョンで動作していたという。iOS 7は今年の中頃にもAppleからリリースされるのではないかとみられている新OSだ。
現在のiPhone 5においては、「iPhone 5,1」「iPhone 5,2」の2つのデバイスバージョンがLTEモデルと4Gモデルで与えられていたそうで、「iPhone 6,1」は新デバイスの存在を示している可能性が高いとされている。
IPアドレスの発信元は、米カリフォルニア州クパチーノにあるApple本社キャンパスからとされており、やはり同社社員エンジニアが行った互換性テストではないかとみられている。
サイクルは少し早くなる?
このアクセスログ情報を提供した開発者らの話では、こうしたテストは2012年末に行われており、パブリックリリースに向けた機能の最終決定はもう間もなくではないかとされている。
ここ2年の新iOSは、毎年夏のWWDCで一般公開となっている。iOS 6では、今回の報道を行ったThe Next Webでは、6月中旬開催だったWWDCの1か月前に機能詳細リークの報告を出しており、これらからみると、iOSのリリースに向けたサイクルは今回、これまでより早まっているようだ。
より以前のリリースサイクルでは、iOSが3月のイベントで開発者向けの機能公開とベータ版配布、6~7月に新iPhone登場で、それまでにアプリ開発準備期間が3ヶ月ほどあるというスタイルであったことから、次期iOSとiPhoneで、ここ2年のややうしろへずれたサイクルから、元のサイクルへと近づくのかもしれない。いずれにしてもiOS 7の詳細が明らかになるのは近々といえそうで、注目が集まっている。

The Next Web
http://thenextweb.com/apple/2013/01/01/