検索システム大幅改変の続報
ウォールストリートジャーナルが先日15日、Googleがその検索システムの大幅な改造に着手しているらしいというニュースを報じたが、どうやらそこでは、過度な検索エンジン最適化手法をとるサイトをチェックし、ペナルティを科す可能性があるようだ。海外報道が伝えている。
Search Engine LandのBarry Schwartz氏は、South by SouthwestカンファレンスでのパネルディスカッションにおけるGoogle側の発言から、この計画が進んでいる模様だと指摘している。
検索結果の平等化
Schwartz氏が引くGoogle エンジニアのMatt Cutts氏の発言によれば、Googleは検索結果において、サイトに過度な最適化手法、SEO対策を施す人々と、コンテンツの素晴らしさで勝負するサイトの人々との間の条件を平等化したいと考えているという。
具体的な方法としては、『GoogleBot』の精度を上げ、関連性を高めていくこと、ページ上にきわめて多くのキーワード設定を行ったり、膨大な数のリンクを交換するような、マナー違反ともいえるサイトを検出しようとしているそうだ。
Schwartz氏は、こうしたCutts氏の発言をもとに、今後1カ月または数週間のうちに、Googleは検索結果への変化を生じさせるのではないかとも述べている。なお、現在のところGoogleからの正式なコメントはない。
しかし、ウォールストリートジャーナルが報じた、検索システムの大幅改変でも、検索エンジン最適化、セマンティック検索、広告、ページランキング結果に対する変更が行われるとみられるとされていた。
こうした複数の報道を集約すると、やはり過度にSEO対策が進んでいるという状況も否めない今、このような検索システムの改造を、よりユーザーが必要な情報にたどり着きやすくなるよう、Googleが進めているという可能性は高い。
仮に実際に実行に移された時、どのようなペナルティとなって見えてくるのか、検索結果にどのような変化が現れるのか、今後の動向が注目される。

Search Engine Land
http://searchengineland.com/too-much-seo-googleThe WALL STREET JOURNAL
http://online.wsj.com/article_email/