開発の可能性が再浮上と報道
Facebookが独自のスマートフォン開発を進めているようだという報道は以前にもあったが、どうやらその動きが加速しているらしい。New York TimesのBits Blogが現地時間の27日、伝えている。
それによれば、元AppleのiPhone/iPadの開発にかかわってきたエンジニアを10名近く雇い、来年にも製品を市場へ投入することを目指しているというのだ。
昨年11月に報道された、同社のスマートフォン開発は「Buffy」というコードネームで呼ばれていた。今回の開発に関する報道も、この「Buffy」プロジェクトの延長にあるものとみられている。
他社の意向で左右されない強みへ触手?
Bitsのブログ記事によると、Facebookは、現在、ハードウェアの開発経験者を中心に、エンジニアの採用を進めており、本格的に開発に乗り出しているという。iPhone開発に携わった、元Appleのエンジニアは、FacebookのCEO、Mark Zuckerberg氏と面談した際、iPhoneに採用されていたチップの種類など、非常に細かな点についても尋ねられたと語ったそうだ。
Apple、Google、Amazon、Facebookという巨大企業4社のうち、Facebookは唯一独自のモバイル端末やOSをもっていない。そのため、収入源である広告掲載に関し、他社の意向で左右されてしまうというリスクを抱えているとされる。
ただVenture Beat等も指摘するように、現在すでに他の様々な端末からFacebookを利用している多くのユーザーが、Facebookモバイル端末に切り替えるかというと、疑問が残り、どれほどユーザーとして取り込めるかは不透明ともみられる。

New York Times Bits Blog
http://bits.blogs.nytimes.com/2012/05/27/Venture Beat
http://venturebeat.com/2012/05/27/Facebook
http://www.facebook.com/