ポータブルヘッドアップディスプレイに有効とする技術の特許を出願
いわゆる「Google Glass」(Googleメガネ)として、Googleがヘッドマウント型の新デバイスの開発を進めていることが話題となったが、こうしたヘッドマウントデバイスはGoogleだけでなく、Appleも独自に展開する予定があるのかもしれない。
米特許商標庁(USPTO)が現地時間の26日に公開した書類によれば、Appleがある技術の特許を新たに出願している。その技術とは、画素数を増やすことなく、ディスプレイの解像度を高めるためのもので、Appleはこの技術はポータブルヘッドアップディスプレイにきわめて有効なものと説明している。
近日実現とはならなくとも将来的には…??
製造コストや重量をかさませることなく、解像度を保て、優れた軽量な小型デバイスを実現できるとするこの技術。たしかに頭に装着するデバイスのディスプレイとしては、重要なものだ。
また、Appleはこのほかにも「ヘッドマウントディスプレイのための周辺処理」と題した特許も出願している。技術開発として、社内で進められている事実があることは間違いないようだ。
しかし、The Next Webも指摘しているが、Appleが特許を出願したからといって、それがすぐに同社の商品化につながるものではないことはしばしばだ。これは自社技術の発明を保護するための行為であって、市場に実際の商品を投入することとは別に進められているからである。
Appleに関するリーク情報、最新情報を取り扱う複数の情報サイト等でも、Appleがすぐに商品化するとはみない向きが強いが、将来的に市場の動きによっては、「Google Glass」的なAppleのデバイスが投入されることは、十分にありうることだとはいえるだろう。

US Patent&Trademark Office(USPTO)公開書類
http://appft1.uspto.gov/netacgi/Peripheral treatment for head-mounted displays
(ヘッドマウントディスプレイのための周辺処理)
http://patft.uspto.gov/netacgi/The Next Web
http://thenextweb.com/apple/2012/07/27/