米・新機能としてスタートさせる
SNSサービスのFacebookが米国時間27日、アメリカの一部のユーザーに対し、「Facebook Gifts」という新サービスを公開した。パートナー企業が提供するコンテンツアイテムを購入し、友達にプレゼントすることができるもので、実質的に、Facebookとして初のeコマース分野に乗り出したこととなる。
この「Facebook Gifts」では、約100社のパートナー企業のアイテムが購入可能で、友達のバースデープレゼントや記念日のお祝いとして利用することができる。現時点で、スターバックスの利用チケットやWarby Parkerのサングラスなどが見受けられる。
収益性も格段にアップか
構成はFacebookが5月に買収したモバイル・ギフト・アプリのKarmaをベースにしたものとなっており、現在はアメリカの一部のユーザーだが、近く米全土に拡大、その後は世界各国での展開へと拡充することも検討しているという。
利用する場合、贈り主は、相手の住所などを知らなくても可能だ。プレゼントが贈られると、その相手側にはメッセージが届き、登録済みの住所に送付していいか、それとも別の住所を希望するか、運営側から尋ねられる仕組みとなっている。
購入、送付ともパソコンからでもモバイルからでも可能で、記念日など、思い出したのがぎりぎりのタイミングになっても、すぐにプレゼントできるというメリットもある。アイテムを選択した時点でメッセージが送られるので、相手側はその場で贈り主が自分にプレゼントしてくれたことが分かるのだ。
また相手のプロフィールを解析し、お勧めのプレゼントを推薦してくれる機能もサポートしているという。手数料については公開されていないが、アイテムやパートナー企業によって異なるようで、いずれにしてもFacebookの収益性をアップさせる大きなカギになりそうだ。
購入後の支払いは即時かプレゼント出荷時点のいずれかで選択できる。現在購入や受け取りが可能なのは、アメリカのパソコン版とAndroidスマートフォンユーザーの一部となっている。iOSユーザーはプレゼントの受け取りはできるが、購入への対応はまだなされておらず、数週間後に対応になる見込みとされている。ただし、プレゼントを受け取ったユーザーであれば、その時からすぐにプレゼントの購入もできるようになるという。
今後の世界展開など、おおいにその行方が注目される新サービスだ。

Facebook Gifts
https://www.facebook.com/about/gifts