音声エージェント“Siri”搭載
期待の
iPhone5はお預けとなった。4日(米時間)、
Appleのイベントで発表された新
iPhoneは「
iPhone 4S」だった。しかし、スペックはかなり向上している。なかでも目玉は音声エージェント「
Siri」の搭載だろう。
以前、当ネットベンチャーニュースでも噂のひとつとして取り上げたことがあったが(下部にリンク)、この噂は正解だった。ただし、結論を先に言っておけば、この「
Siri」は
日本語には未対応。
Appleの米国サイトでは最初に「
Siri」がフィーチャーされているが、日本サイトには「
Siri」の記述はない。米国版
iPhone 4S搭載の「
Siri」もベータ版のようだ。
まるでiPhoneとの会話
「
Siri」は音声によって
iPhoneをコントロールできるシステムだが、驚くべきはその柔軟性にある。まるで人に話しかけるのと同じように話しても、「
Siri」はそれを認識、さらにその意図も理解するという。
例えば、「近くにいいバーガーショップはないか?」という問いかけで、「何軒か見つけた」と答えを返して来る。さらに、続けて「タコスは?」と、非常に口語的な短いセンテンスで問いかけても、レストランの検索と理解、メキシコ料理店を探し出す賢さだ。ほとんど、
iPhoneとの会話と言ってもいいだろう。
[Apple米国サイト、Siriのアイコンが]
Twitterへも、ほんとうに“つぶやく”だけ
「
Siri」はこうしたWeb検索だけでなく、話した言葉を
テキスト化することができるので、メッセージの口述筆記が可能。
Facebookや
Twitterなどへの書き込みも、しゃべればOKという手軽さになる(これは文字通りの“つぶやき”だ)。
また、4日の
Appleのイベントでのデモンストレーションでは、朝6時に起こしてほしいと
iPhone 4Sに伝えると、「OK, I set it for 6am(6時に目覚ましをセットした)」と答え、アラームが自動的にセットされている。この様子はegadgetが5日の速報記事で伝えている。
このように非常に賢い「
Siri」。元はアメリカのベンチャー「
Siri」が開発したシステム。
Appleはその「
Siri」を昨年買収した。TechWaveは昨年4月の記事で、買収額は2億ドル前後との推測を伝えている。
以前にも掲載したが、「
Siri」の紹介ビデオを下部に再掲載しておくので、ご参照を。早く日本語版も登場してほしいものだ。

Apple(米国)
Siri. Your wish is its command.ネットベンチャーニュース
ATTの幹部が部下に通達との情報 9月末プレオーダーも?engadget日本版
速報:アップル " Let's talk iPhone " イベント、iPhone 4S 発表TechWave
iPhoneは電子秘書に進化する=AppleがSiriを買収[パーソナル・アシスタント“Siri”]