IDとパスワードを端末所有者から教えてもらうシステム
「カレログ」(有限会社マニュスクリプト)は10月4日、「カレログ Ver1.1.1」のマーケット配信を停止、新たに、端末所持者本人がまずサービス利用の契約をし、情報共有をする家族やパートナーに閲覧をするためのIDとパスワードを端末所有者本人から教えてもらうシステムである「カレログ2」を、10月16日に公開することを、「カレログ」サイトにて発表した。
プライバシー権の侵害は使う側の問題だが・・
「カレログ2」は無料となり、携帯の位置をGPSで特定でき、行動履歴を取得できるようだが、内容は定かではない。「ただ、
完全無料に加え「カレログ2」ならではの「恋愛支援」サービスを随時アプリや管理画面に機能搭載していきます。お楽しみに。」
としているところをみると、浮気チェックのために相手の行動を監視・チェックする、といった従来の機能に変わりはないようだ。
今度はチェックされる側(端末所持者)が契約者であり、チェックする相手に、行動履歴閲覧用のIDとパスワードを渡す渡さないも契約者の自由なのだから、配布すること自体に問題ないというのが「カレログ」側の言い分だろう。さらに、「カレログ」は、なにか契約者にとって利益のある利用法を考えているのかもしれない。
しかし、契約能力のある20歳以上の者が、第3者に対して、24時間行動履歴を監視される状況にすすんで身を置くとは考えがたい。強権的な者が弱者に、例えば、嫉妬深くて暴力的な男が女性に、あるいは、ワンマン社長が社員に、無理矢理契約させたり、自分が契約して携帯を貸与したりして、プライバシー権の侵害を行うことを、この無料アプリが助長することは容易に想像できるのではないか。使う側や使うことを強いる側の問題といえばそれまでだが、開発者にはこうした面も配慮してほしいと願う者も多いだろう。
カレログ 公式サイト