切り離し計画も上がっていたが、一転継続へ
世界パソコン市場でそのシェア1位を誇る、米Hewlett-Padkard(HP)が現地時間27日、パソコン部門であるPersonal Systems Group(PSG)部門を今後も引き続き、同社内にとどめることを決定したと発表した。
HPは、8月にこのPSG部門の分離も含む大規模な事業再編計画を発表しており、一時はハードメーカーからソフトベンダーへと完全に転身するとみられていたが、その方針を再度転換したようだ。よって、収益性の高い企業向けソフトウェア開発およびビジネスソリューションの提供への注力も進めるが、パソコン事業も社内で継続していくとみられる。
やはり中心要素は切り離せず
HPによると、PSG事業は社内全体の戦略において中心的要素であることには変わりないといい、社長兼CEOであるMeg Whitman氏もPSG事業をスピンオフすることで受ける影響は多大であり、客観的に評価して、事業を継続するほうが顧客、パートナー企業、株主、従業員などすべてにとって利益になると分析されたとしている。
シェア1位の企業による事業切り離しということで、パソコン市場が大きく変化すると話題をよんだニュースだったが、ひとまずHP製のパソコンが消えることはなくなったようだ。
HPHP News release