月額420円で楽しめる日本初スマホ専用放送局
NTTドコモと在京民放キー局らがタッグを組み、スマートフォン向けに放送を提供する「NOTTV」が来年4月開始予定であることが分かった。29日、NTTドコモおよび民放キー局らが出資するmmbiによりその概要が発表され、判明した。
発表された内容によると、NOTTVでは、独自番組や24時間速報を伝えるニュースなどを含む3チャンネルのリアルタイム放送と、スマートフォンのメモリを活用した蓄積型タイプの放送とを展開するという。サービスの提供は月額420円で、NTTドコモから対応端末は発売され、初年度加入として、100万を目指していくそうだ。
アナログVHF帯を活用、テレビを超えたテレビ目指す
放送は、一部地域を除き7月に終了となったアナログテレビのVHF帯を活用して行われる。このスマートフォン向け放送局は、“テレビにできないことをする、テレビを超えたテレビに”という願いを込め、「NOT」「TV」から「NOTTV」と名付けられたそうだ。
番組としては、メインの第1チャンネルで独自番組を放送する予定で、現在、フジテレビが制作に参加する連続ドラマの放送が決まっているという。第2チャンネルでは、スポーツ中継や音楽番組など、追加料金で視聴できるプレミアムコンテンツも扱うそうだ。第3チャンネルでは、最新の情報を伝える24時間ニュース番組が放送される。
視聴は専用アプリを用いて行う。視聴者も参加できるクイズ番組など、インタラクティブな番組制作も積極的に行うそうだ。モバイルながら高画質を実現し、ワンセグの10倍の美しさだという。
対応端末は、サービス開始当初はスマートフォンとタブレット端末で角1機種ずつの予定だが、ドコモが12年冬モデルで発売する端末のうち半分から3分の2で対応する方針で、将来的には現在のワンセグのように標準搭載されるものとするそうだ。
サービスが利用できるエリアは、2012年4月の開始時で、関東一円と、愛知、三重、大阪、京都、奈良、兵庫、福岡、沖縄の15都道府県を予定しており、13年3月末までには北海道や東北、中国四国地方の14道県を加えて1年目で世帯カバー率を76%まで引き上げるという。3年目には9割をカバーする予定だそうだ。
株式会社mmbiNTTドコモ