ネット頼み9割、“自分で考える”は1割以下
中国のネットユーザーの約9割は、自分自身を「
ネット検索依存症」と認めている、そんな調査結果を中国情報サイト「
Record China(レコードチャイナ)」が8日、報じた。
調査は
中国青年報社会調査センターが行ったもので、対象の2175人についてオンライン調査した。その結果は、
・自分自身を「ネット検索依存症」と感じているユーザー=89.9%
・「依存症」を自覚するユーザーで、「重症」と感じているユーザー=20%
となった。
解決すべき何らかの問題に直面した時、「インターネットで答えを調べる」とした人が
78.6%おり、「自分で考える」、「本や辞書で調べる」と答えた人はきわめて少なかったという(ともに8%以下)。
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Robert Scoble]
情報はPCに保存、頭には保存せず?
記事によれば、コンサルタント企業アイ・リサーチのアナリスト・由天宇氏は、検索エンジンによって簡単に情報を得られるようになり、人は自分自身で考えることをしなくなったと分析しているという。さらに、
「得られた情報はパソコンの中に保存して、自分の頭の中に保存しようとはしない」
と指摘する専門家もいるという。
増えるネットショッピング依存症
また、
中国青年報社会調査センターの別の調査では、「
ネットショッピング依存症」を自覚するユーザーも増えているという。昨年12月28日、「人民網日本語版」が報じたところでは、同センターが2580人を対象にオンライン調査したところ、
71.1%が自身を「
ネットショッピング依存症」と答えたという。
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martinak15]
記事で紹介されている実例は、
・起床とともにネットに接続、「値引き」と見るとつい購入、日本円で月に約36万円をネットショッピングに。
・年間で約60万円を出費。
・外出先では高価なものは購入をためらうが、ネットショッピングではお金を出している実感がなく、月給約4.8万円のほとんどを使ってしまう。
など、深刻。
昨年9月のmsn産経ニュースによれば、中国のネット人口は
5億人を突破。ネットの普及により、さまざまな問題も出現しているようだ。

Record China:ユーザーの9割が「ネット検索依存症」、思考を放棄した若者たち―中国
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=57652&type=30人民網日本語版:ユーザの7割が「ネットショッピング依存症」
http://japanese.china.org.cn/life/txt/2011-12/28/content_24269986.htmmsn産経ニュース:中国ネット人口、5億人突破 管理強化の方針
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110929/chn11092922410009-n1.htm