最大55Mbps、小規模向け小型ながら上位モデルと同等のセキュリティ
ウォッチガード・テクノロジー・ジャパン株式会社(以下、ウォッチガード)は9日、多店舗、多拠点、SOHOほか、主に小規模環境向けに設計された、UTM(統合脅威管理)セキュリティアプライアンス「WatchGuard Firebox T10」を発表した。安価で容易なセキュリティ強化を提案する。
この「WatchGuard Firebox T10」は、最大200Mbpsのファイアウォールスループット、最大50MbpsのUTMスループットなど、迅速な実装能力を含め、企業向けの上位モデルと同等の強力なUTM機能を提供する小型モデルのアプライアンス。スパム対策、ウイルス対策、URLフィルタリング、クラウドベースの標的型攻撃対策「APT Blocker」など、さまざまな機能を追加して利用できる。
また、ウォッチガードによる新しい可視化管理ツールである「WatchGuard Dimension」が利用可能で、アプライアンスに標準提供されており、クラウドベースでリアルタイムのセキュリティインテリジェンスがもたらされるほか、セキュリティ上の脅威やユーザー全般にわたるサイトの利用状況などを一目で把握できる一元的ビューを備えている。
(画像はプレスリリースより)
京セラドキュメントソリューションズジャパンがパッケージとしての販売も
「WatchGuard Firebox T10」は、コンパクトで費用対効果の高い統合型ネットワークセキュリティアプライアンスであることから、小規模であっても、大規模企業同様の厳格なPCIやHIPAAコンプライアンス基準への準拠が求められる、クレジットカードや個人情報を扱う小売店舗、医療関係現場などのセキュリティニーズにも応えることができるという。
直感的に操作できる管理コンソールで、複数のアプライアンスを企業ポリシーに対応させることも容易にでき、多拠点への配置にも適しているそうだ。
またウォッチガードでは、この製品を用いたパートナーソリューション展開も進めていく。まず国内初のパートナーソリューションとして、京セラドキュメントソリューションズジャパン株式会社が京セラの複合機に同製品を装着するオプションホルダーを開発し、一体型のソリューションパッケージとして提供を開始するという。販売開始は6月下旬の予定。

ウォッチガード・テクノロジー・ジャパン株式会社 プレスリリース
http://www.watchguard.co.jp/press_news/2014/05/