提供開始延期からついに解禁に
Appleは2日、CDから読み込んだ楽曲を含む、iTunesライブラリの管理楽曲をiCloud経由でiPhoneやMac/WindowsのiTunesなどで共有できる、音楽クラウドサービス「iTunes Match」の日本国内における提供を開始した。iTunes Storeから登録可能となっており、登録料は年間3,980円だ。
「iTunes Match」は、米国では2011年にスタート。日本でも2012年内に提供開始予定であったものの、実際にはその後延期となっていた。日本のユーザーにとっては、ついに訪れた同サービス日本上陸の時といえるだろう。
楽曲リストをつきあわせ、マッチしたものを簡単同期
「iTunes Match」はiCloudのオプションとして位置づけられている音楽クラウドサービス。自分のiTunesに登録されている楽曲と、iTunes Storeで取り扱われている3,700万曲以上の楽曲リストをつきあわせ、「Match」(マッチ)したものを、そのユーザーがiCloudで再生可能な楽曲として認識し、iCloud上のライブラリに追加。同じApple IDで使用しているすべての端末のiTunesでアクセスできるようになる。
CDでリッピングした曲なども、iTunes Storeの楽曲とマッチすれば、iCloud上で共有され、さまざまなデバイスで音楽ライブラリとして、ネットワーク経由での簡単同期が実現する。なおCDからリッピングした楽曲の音質が低い場合でも、iTunes Storeに同一の楽曲がある場合は、そちらに変換され、音質も向上した状態でアップロードされる。
オンラインからいつでもストリーミング再生できるため、デバイスの容量を気にせずに、自分のもつ音楽をいつでもどこでも、自由に楽しむことが可能だ。iCloudからiPhoneなどに保存し、オフラインでの再生もできる。
ただし、iCloudに保存できる楽曲は、iTunes Storeで購入した以外のものについては、25,000曲まで、1ファイル200MB以下、1曲は2時間以下という制限がある。また、DRMで保護されている曲もiCloudにはアップロードされない。

iTunes Match
http://www.apple.com/jp/itunes/itunes-match/iTunes Store iTunes Matchについて サポートページ
http://support.apple.com/kb/ht4914?viewlocale=ja_JP