開発用の専用Webサイトを正式オープン、公開開始
KDDI株式会社は16日、Firefox OS搭載のスマートフォンである「Fx0」について、関連開発者らが自由に利用することのできるソースコード、ソフトウェア、および技術情報を提供する専用Webサイト「au Firefox OS 関連技術情報」を正式オープンさせた。同日より情報提供も開始している。
まず今回公開されたのは、KDDIが開発し、「Fx0」に搭載されたソースコードだ。アプリ開発環境構築の案内を行った上で、Web-castなどの機能のほか、Firefox OS端末上でWebサーバを構築するためのライブラリなどが公開されている。
これらを用いて自由にアプリなどを開発することで、「Fx0」上でのさまざまなサービスを実現できるほか、他のFirefox OSを搭載する端末にも同様の機能を実装させることが可能となる。
3DデータのSTEP形式や「Open Web Board 技術情報」も公開
またすでに公開されていた「Fx0筐体3Dデータ」についても、STL形式に加え、新たにSTEP形式のデータが公開された。
さらにFirefox OSを搭載したHDMIドングル型開発ボードである「Open Web Board」についての技術情報もサイトから提供している。なお「Open Web Board」は、ハッカソンなどのイベントを通じ、開発者らに順次配布しているもので、一般販売は行っていない。
USBホスト機能を搭載し、マウスやキーボード、カメラ、オーディオ、USBシリアル機器などをFirefox OSから利用することができる。ネットワーク機能としては、無線LAN、Bluetooth、Bluetooth Low Energyをサポート、センサー機器との通信も可能だ。基礎的なWeb技術でさまざまな周辺機器を活かしたアプリ開発に使用できるデバイスとなっている。
このほか「au Firefox OS 関連技術情報」サイトでは、WoT(Web of Things)を実現するWebツールの「Gluin」が準備中とされており、近日中にこちらも公開が開始されるものとみられる。

au Firefox OS 関連技術情報 公式サイト
http://opensource.kddi.com/au Firefox OS Portal Site 「Fx0」(製品案内)
http://au-fx.kddi.com/products/