紙媒体と電子媒体の両方で復元図る
国内最大級の電子書籍を取り扱う株式会社BookLiveと、株式会社三省堂書店が7日、絶版となった本など、書店で入手困難な書籍を紙と電子の両方で復元し、販売する新事業「インタラクティブ ブック ソリューション」を開始させた。
この新事業は、BookLiveが運営する総合電子書籍ストア「BookLive!」と三省堂書店が運営する「三省堂書店オンデマンド」を連動させて行うもので、入手困難となっている本などを両社のいずれかが出版社に交渉して電子データ化、電子書籍を「BookLive!」で、紙媒体の書籍を「三省堂書店オンデマンド」を通じて販売するという。
(プレスリリースよりサービス参考画像)
第1弾は平凡社の「東洋文庫」で実施
「インタラクティブ ブック ソリューション」の第1弾として、BookLive!で配信を行って好評だったという、株式会社平凡社の「東洋文庫」を、新たに「三省堂書店オンデマンド」でも販売開始するそうだ。
「東洋文庫」は、アジア各地の古典作品を翻訳し、詳細な解説を付けた叢書シリーズで、一般市場では入手困難となっている作品が多く含まれている。しかし人気は根強く、古書として高値で取引されることも多いという。
この新事業開始により、BookLiveや三省堂書店は、これまでよりも多くのコンテンツをそろえ、在庫をもたずに無駄なく書籍を販売することができる。ユーザーには、これまで入手困難だった貴重な書籍を、紙媒体でも電子媒体でも、好きなほうで書籍として購入しやすくなるというメリットがある。
失わせてはもったいない文化であり、財産である作品たち。こうした事業を通じて、未来へと引き継がれてゆくことも期待される。

BookLive プレスリリース
http://booklive.co.jp/release/2013/03/071256.htmlBookLive!
http://booklive.jp/三省堂書店
http://www.books-sanseido.co.jp/index.html