ネットエージェントが発足を発表
情報漏洩の対策や調査を行うなど、快適でセキュアな企業ネットワーク環境の実現をサポートする事業を展開する、ネットエージェント株式会社が7日、「サイバー戦略研究所」の発足を発表した。国際サイバー戦やサイバーテロ等に関する先端技術の研究活動を行っていく方針だ。
発足した「サイバー戦略研究所」では、具体的活動として、サイバー戦における攻撃の手法、大正、実施人物の分析、各国のサイバー戦略の調査・研究、サイバー攻撃に対する防御方法の開発、攻撃手段の検証と開発、サイバー攻撃に対応できる人材の育成開発、訓練時に用いることのできるサイバー戦のシミュレーション環境の開発などを行っていくという。
「陸・海・空・宇宙」に続く第5の安全保障分野
今年5月には、内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)から「サイバーセキュリティ戦略(案)」が公開されており、それによると、サイバー空間は「陸・海・空・宇宙」に続く重要な安全保障分野と位置づけられている。
近年、各国の対応も急速に進められており、現在すでに40カ国以上の国でサイバー戦の専門部隊があるという。日本においても、自衛隊に新たな部隊として「サイバー防衛隊(仮称)」を設ける方向で検討が進んでおり、意見公募を経て6月には正式決定されることとなっているそうだ。
NISCも平成27年度には「サイバーセキュリティセンター」へと改組され、権限強化が図られる予定となっているといい、ネットエージェントでは、こうした社会状況を鑑みて、これまでの業務で培ってきた研究内容や成果をさらに突き詰め、より深く研究活動を進めていくべく、この「サイバー戦略研究所」を設立したという。
同社ではこの研究所の活動を通じ、国家の安全に寄与していきたいとしており、研究成果のうち一般公開可能なものに関しては、Webサイトを通じて随時発信していくとしている。

サイバー戦略研究所 プレスリリース
http://cyber-strategy.jp/news/20130607.htmlネットエージェント株式会社
http://www.netagent.co.jp/