関係者向け完全非公開型SNSサービス
ソフトバンクテレコム株式会社と株式会社日本エンブレース、JRCエンジニアリング株式会社の3社は11日、共同で、保健医療・介護福祉領域の新たなICTソリューションを提供する、eヘルスコネクトコンソーシアム認定の新ソリューション「メディカルケアステーション」を、全国の医療機関や介護施設、調剤薬局等の現場へ向け、本格的な提供を開始すると発表した。サービスは7月16日より、順次スタートさせる予定という。
「メディカルケアステーション」は、保健医療や介護福祉領域における現場の、患者とのコミュニケーションや、院内外の医療スタッフ間でのタイムリーな情報共有を、高いセキュリティをもって可能にする、完全非公開型SNSサービス。
だれでも簡単に利用できるタイムライン形式で、病院やクリニック、介護施設、薬局など関連施設で、必要な情報共有がリアルタイムに行えるなど、医療に特化したソーシャル医療連携プラットフォームとなっている。
パートナー企業との連携やグループパッケージでの提供も
現在、この「メディカルケアステーション」は、日本エンブレースが試験提供を行っており、複数の地域でトライアル導入が進んでいるという。
医療・介護現場でのIT化は、各種クラウドサービスや地域情報連携ネットワークなど、試みは進んできているものの、統一された法人組織がないことや、関係者間でのICT環境・スキルの違いが大きいことなどから、あまり連携がうまくいっていない。
そこで今回、ソフトバンクテレコムと日本エンブレース、JRCエンジニアリングは、「メディカルケアステーション」を医療・介護クラウドの中核に位置付け、本格的な関係者向けのコミュニケーション基盤として、ひろく提供していくこととしたという。
電子カルテや医事会計システムなど、各種のICTサービスを提供するプラットフォームも用意し、これらのシステムを運営・提供するパートナー企業との連携も視野に入れている。プラットフォームを通じたサービス提供を希望する企業には、接続機能やクラウド、ネットワーク、認証・課金システムなどの各種サービス基盤を提供するという。
3社それぞれの担当としては、ソフトバンクテレコムが組織や環境・スキルなどを意識することなく、医療関係者らが簡単につながる環境を実現すべく、パートナー企業や自社のICTサービス、スマートデバイスなどをワンストップで提供する。日本エンブレースは「メディカルケアステーション」本体の企画・開発を担当し、JRCエンジニアリングは、医療機関向けシステムの提供・サポートを通じて培ったノウハウを生かし、アプリケーション連携や顧客サポートにあたるとしている。
サービスの提供は、まず、個人プロフィール管理や患者管理、ノート、検索、スタッフ情報共有タイムライン、連携グループタイムライン、メッセージ機能などを含む標準機能を無料提供する。地区医師会等のグループ向けパッケージも準備しており、参加を希望する医療機関や介護施設、調剤薬局などを募集していくほか、「メディカルケアステーション」と連携するアプリケーションや各種サービスの提供を希望する企業の募集も、並行して行っていく方針だ。
(画像はいずれもプレスリリースより参考イメージ)

ソフトバンク プレスリリース
http://www.softbanktelecom.co.jp/ja/news/press/eヘルスコネクトコンソーシアム メディカルケアステーション
http://www.ehcc.jp/mcs1.html/日本エンブレース サービス案内
http://www.embrace.co.jp/service.html