東北大学災害科学国際研究所が公開を開始
3.11に発生した東日本大震災における津波の被害は、太平洋沿岸の広範囲にわたる、きわめて甚大なものであった。私たちはその恐ろしさを知り、今後の防災・減災に活かしていかねばならない。そのために、まず実際にどのような津波が発生していたのかを、ひろく人々に実感してもらおうと、東北大学災害科学国際研究所が10日「ヒトの目に映る 3.11 津波浸水」というインターネットサイトを公開した。
この「ヒトの目に映る 3.11 津波浸水」は、土木学会海岸工学委員会・地球惑星連合党の関係者によって結成された、東北地方太平洋沖地震津波合同調査グループによる、津波の痕跡調査の結果を一般にも分かりやすく提供しようと構築されたもの。
東日本大震災時の津波の高さを、Google Earth上にポリゴンバーで示しており、鳥瞰的に津波の高さがどのようなものであったか、見ることができる。
(プレスリリースより参考画像)
各地点の“ヒト”の目線で体感することも可能
さらに、この各地点におけるポリゴンバーをクリックすることで、実際の「ヒトの目線」で見た画面に自動遷移する仕組みとなっており、よりその津波の高さや恐ろしさを、インターネットを通じて、リアルに疑似体感できるものとなっている。
なお、Google Earthを用いたものとなっているため、利用にはGoogle Earthのダウンロード、プラグインのインストールが必要である。
東北地方太平洋沖地震津波合同調査グループによる痕跡調査の結果は、グループのウェブサイト上で公開されており、そのデータは、東日本大震災に関する様々な科学的・工学的な研究の基礎データとして、活用されているという。
いざというときへの備えを忘れず、教訓を次世代へつないでゆきたい。

ヒトの目に映る 3.11 津波浸水
http://michinoku.irides.tohoku.ac.jp/ttjt/ttjt_view.html東北大学災害科学国際研究所 プレスリリース
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/東北地方太平洋沖地震津波合同調査グループ ウェブサイト
http://www.coastal.jp/ttjt/