クラウド活用の“練習・指導サポートツール”デビュー
ヤマハ株式会社は3月27日、吹奏楽や合唱の練習・指導をサポートする定額型のクラウドサービス「即レコAir」の提供を開始した。価格は基本コース2年プランで月額2万円(税別)となっている。
(画像はニュースリリースより)
「即レコAir」は、練習音声収録用機材とデータ共有用のクラウドを組み合わせたサービス。ヤマハでは2011年10月から、アマチュアバンドや楽器演奏者が利用する一般的な音楽リハーサルスタジオにおいて、タブレット端末による簡単操作で本格的な24チャンネルのレコーディングが行える「即レコ24」を提供してきた。「即レコ24」では、録音した高音質な音源をクラウド上にアップロードし、PCやスマートフォンを通じてバンドメンバーなどで手軽に共有することが可能で、いつでもみなで振り返って確認・練習が行える。
今回、提供を開始した「即レコAir」は、この「即レコ24」をもとに開発されたもので、持ち運びできるコンパクトな機材をセットにすることで、インターネット接続環境のない体育館や部室など、あらゆる場所で手軽に利用できるよう工夫した点が特徴となっている。
(画像はニュースリリースより)
みんなで聴いて、みんなで上手くなろう!
「即レコAir」を契約すると、専用ステレオコンデンサーマイク、オーディオインターフェース(Steinberg「UR22」)、専用タブレット端末が貸し出される。これらはキャリングバッグなどに入れて、簡単に持ち運び可能だ。
操作は練習を妨げることのないシンプルなもの。専用タブレットに大きく表示される「録音」「停止」「再生」といったボタンをタッチするだけで高音質録音が行える。蓄積された音源はインターネットにつながった時点で即座にクラウド上へ自動アップロードされるため、ここでも特別な操作は必要ない。
(画像はニュースリリースより)
アップロードされた音源は、PCやスマートフォンなどで共有し、みなが自由に聴取することができる。セキュリティ面では、固有のメンバーID・アクセスキーでログインして試聴する仕組みとなっているため、指導者や生徒といった限られたユーザーだけで共有することが可能となっている。
音源に対し、感想や指導などを音声で共有できる「ボイスコメント機能」も搭載しており、いつでも指導や指示、改善案などを細かいニュアンスを含めて的確に伝達することもできる。
演奏レベルを向上させるためには、自分たちの演奏を客観的に聴き、課題意識を共有することが欠かせない。吹奏楽や合唱、バンドなどにとって、練習を強力にサポートしてくれる画期的なツールとなるだろう。

ヤマハ株式会社 ニュースリリース
http://jp.yamaha.com/news_release/2014/即レコAir 公式Webサイト
http://www.sokureko24.jp/air/