製造業全体での大幅なコストカットに期待
TRUST SMITH株式会社は、2020年11月4日、障がい物回避型アームのアルゴリズムにより特許を取得したと発表した。
同社は、東大発のAIベンチャー企業。今回特許を取得したアルゴリズムは、工場などにおけるピックアップ作業の自動化に繋がるものであり、製造業全体での大幅な省力化・コストカットも期待できると同社は自負している。
微分幾何学の理論に基づき開発
TRUST SMITH株式会社は、東京・本郷に拠点を置き、数理・物理アルゴリズムの開発を手がけている。人工知能を使った自動搬送ロボットを既に開発しており、仕分けシステム用の荷札ラベル自動認識AIアルゴリズムは提供も開始。工場敷地内で利用する自動搬送トラックの開発も、開始している。
同社は、日本の製造業における「人材不足」「IT活用」という課題を乗り越えるためには、AIを使った障がい物回避型アームが必要であると判断。その制御を担うアルゴリズムを、リーマン計量と呼ばれる微分幾何学の理論に基づき開発した。このアルゴリズムを用いたアームでは、製造業における作業全般や検査作業など、多様な業務の自動化が可能となる。
「より良い社会」の最短経路での実現を目指す
TRUST SMITH株式会社では、東京大学や京都大学などに在籍・卒業した研究員を中心として、アルゴリズムの研究開発が行われている。他社に模倣されない独自技術を発明・社会実装することによって、技術的優位性の高いビジネス展開と「より良い社会」の最短経路での実現を目指しているという。
同社は今後、特許を取得したアルゴリズムによって、人件費削減や労働力不足の解消、またデータの蓄積や消費エネルギーの最適化を実現するとしている。
(画像はプレスリリースより)

【東大発AIベンチャー】障害物回避型アームのアルゴリズムで特許取得 - TRUST SMITH株式会社
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