東大発と東工大発のベンチャーが共同事業を開始
2020年10月20日、東大発ベンチャー企業株式会社イノカ(以下、ノイカ)と、東工大発ベンチャー企業aiwell(以下、アイウェル)株式会社が共同で海洋保全活動を始めるとの発表を行った。
前者は、特定水域の生態系を陸上の閉鎖環境に再現する「環境移送技術」を研究しており、サンゴの人口抱卵を成功させている。
後者は、タンパク質のデータを解析する、網羅的解析技術「AIプロテオミクス」について研究を進めており、SDGsに貢献できる技術と言われている。
この2つのベンチャー企業の研究が、お互いに海洋環境の保護や改善に役立つと考え、共同事業の展開に至った。
サンゴの再生と海洋環境の健康度合い調査を行う
ノイカとアイウェルが共同事業を開始するのには理由がある。
一つは、サンゴの生態系の調査を行い、海の生態系が悪い方向へ行かないように保護すること。
サンゴは、一般的にキレイな海でしか生きていけないことが知られており、水質のバロメータ、つまり健康診断として活用することができる。
もう一つは、人間の生活排水などで汚した海を、元に戻すための環境を作ることであり、キレイな海に生息できるサンゴを絶やさないようにする取り組みが実現できる。
(画像はプレスリリースより)

アイウェル株式会社
https://www.aiwelljapan.com/