ドローンからの映像で、損傷個所を特定
2020年11月26日、清水建設株式会社は、ドローンで計測した構造物の画像データから、3Dに展開できるシステムの開発に成功したと発表した。
この開発は、アメリカのカーネギーメロン大学と共同で行い、構造物の耐久性や寿命をシミュレーションすることが可能となる。
なお、ひび割れや欠けなどの損傷部分が、小さなものでも3Dに展開表現できるため、実際に人の目で確認する必要が無くなり、点検工数の短縮も見込める。
日本の構造物は、老朽化しているものが存在する
現在、日本に存在するビルや橋、トンネルなどの構造物は、多くが戦後の高度経済成長期に造られたもので、老朽化が深刻な問題となっている。
一部耐震補強なども進んでいるが、点検や維持管理を担う技術者も不足しており、追いついていないのが実情である。
この問題に、ドローンを活用し、ステレオ画像計測とレーザー計測で得たデータに、画像解析AIを組み合わせて、精巧な3Dモデル化を実現している。
今まで、人が高所作業車などで担ってきた確認作業が不要になり、スピーディ、かつ正確に進むことで、老朽化による崩壊を防げると期待される。
(画像はプレスリリースより)

清水建設株式会社
https://www.shimz.co.jp/