ブラジルのインターネット事情
BBCニュースによるとブラジル人はネットが相当好きなようである。全ての人がアクセスできるわけではないが、月平均70時間以上オンラインを利用する人は世界の他のどこの国より多いそうだ。
ブラジルで自宅でオンライン接続できるコンピュータを持っているのは全体の3分の1以下で、大部分はLan Houseと呼ばれるインターネットカフェを利用する。国内には100,000以上のLan Houseがあると言われている。
オンライン革命による小規模ビジネスの増加
この国のオンライン革命によって、それまで存在しなかった小規模ビジネスを設立する機会が生まれた。
「注意を惹きつける為には革新的であり続けなければならない。成功するには自分たちが話題性を生み出すことが重要だ」
Fabio Seixas氏のケース
Fabio Seixas氏は35歳であるが、既に何件も事業を興し、これまでの3件は倒産している。しかし彼はデザイナーTシャツをオンラインで販売する方法を革新し、顧客に多くの仕事をさせるという方法でついに一攫千金を実現した。
彼はTシャツデザインを募集してウェブサイト上に掲載し、閲覧者がオンラインで投票するコンペを開催し、優勝したものを生産するのだ。彼は確実に顧客が気に入るものを生産することができ、ネット好きが多いブラジルで彼のオンラインデザインコンペは、好評を博している。
地域の店舗では、それほど多くの人との繋がりはないが、インターネットであれば国中の人を相手にすることができる、と彼は話す。
ブラジルの起業事情
彼は5年前に7,000ドルの資金で会社を設立した。それが今や彼は年商100万ドルなのである。彼によると、ブラジルでは起業家が資金を調達するのは難しいそうである。
というのは、ベンチャーキャピタルを利用する手段はなく、銀行もあまりお金を貸してくれないからだ。それでもインターネットであれば少ない資金でもビジネスを始めることができる、と彼は話す。
ブラジルの成長の牽引力とは
Fabio氏の成功の例は決して特殊なケースではない。ブラジルの商業の発展は上位50社の小売業者によるものではなく、それ以外の10,000社の小売業者に起因するものである、と述べるのはブラジル初の価格比較サイトであるBuscaPeの設立者であるRomero Rodrigues氏である。
毎年売上を伸ばしているインターネット小売業者の数は増え続けている。これらの会社の多くは自宅でのビジネスから始まっており、夫婦でスタートしたものが今では4-50人の従業員を雇っているような例もある、と彼は話す。
Romero Rodrigues氏のケース
彼がBuscaPeを設立したのは12年前、21歳で大学を中退してからである。彼のサイトは、テレビから香水に至るまで様々な製品について安いものを探すことができるようになっている。
彼はブラジルで起業したが、現在ではBuscaPeは南米中に拡大し、同社の権利の90%を南アフリカの電子通信メディアに3億ドル以上で売却している。

Brazil entrepreneurs thrive on the web
http://news.bbc.co.uk/2/hi/8559334.stmBuscaPe
http://www.buscape.com.br/