過去データを基に、最適化を行う
2021年3月25日、フラクタリープが、栗田工業株式会社(以下 栗田工業)と共同で、AIを用いた水処理を効率化する手法の開発に成功したと発表した。
栗田工業では、半導体を製造する際に使用される超純水の生成を行っているが、高圧で逆浸透膜装置を通し不純物を取り除く必要がある。
この時、たくさんの電力を使用するなど、運転コストが高いことが課題となっており、今回開発したAIを活用することで、現在の約4割削減できることが分かっている。
また、副産物として、排出される二酸化炭素量も約1割削減できるため、環境負荷削減にも貢献できる。
AIベンチャーの協力の元実現
栗田工業における電力費用などの運転コスト、排出二酸化炭素の低減手法について、フラクタリープの開発したAIを用いている。
フラクタリープは、アメリカのAIベンチャーであるフラクタの日本子会社となっており、水に関するインフラの効率化を得意とする。
AI、学習アルゴリズム、デジタル管理を得意としており、各分野の水の有効利用に役立つと期待される。なお、2050年には世界人口の約半数が水不足問題に直面するとの予測もあり、これらの問題解決にも有効であると考えられる。
(画像はプレスリリースより)

フラクタリープ
https://fracta-leap.com/